内容説明
ロシアが近代への道を開いた18世紀には、ピョートル大帝の妃だったエカチェリーナ一世から、名君とうたわれたエカチェリーナ二世まで4人の女帝が君臨した。他の世紀に女帝はいない。女帝たちはそれぞれ個性をもった方法で統治し、ロシア文化の形成に貢献した。とりわけ19世紀ロシア文学の礎はこの時代に築かれたといってよい。著者は亡命ロシア人が多く住むパリの古書店を渉猟し、本書を書き上げた。
目次
1 女帝とメンシコフ
2 ドルゴルーコフ家の策謀
3 ピョートル二世の婚約者
4 シベリア流刑の旅
5 もう一人のエカチェリーナ
著者等紹介
河島みどり[カワシマミドリ]
早稲田大学文学部露文科卒業。モスクワ大学で研修。リヒテル、ギレリス、ムラヴィンスキー、ボリショイ・オペラ、モスクワ芸術座などの通訳をつとめる。映画『石の花』『僕の村は戦場だった』などの字幕翻訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
12
エカチェリーナ一世から二世までの間に、本当に猫の目の如く目まぐるしく変わるロシアの権力の流れは実に興味深かった。エカチェリーナ一世に仕えたかつての権力者メンシコフは、自ら擁立した皇帝に忌まれて、鳥さえ凍って落ちてしまうシベリアの地に流刑されてしまう。浮浪児からピョートルやエカチェリーナ一世に才を見出された彼は、辺境の地で協会まで作ってしまい、それなりに逞しく生きていく。皇帝が狩りに夢中になっても貴族が入れ替わっても、国は変わらず統治されてゆく、不思議なロシア帝国の一面が垣間見えた。2011/12/29
べあべあ
4
このエカチェリーナって誰だっけ?と気になり読んでみました。ピョートル2世に奥さんっていた? ピョートル大帝からエカチェリーナ2世までの間の期間って、そういえばよく知らなかったんですよね。本作を読むと、大帝死後の宮廷も大変にドラマティックでした。2022/07/28
sarara0904
4
ロシア史といえばピョートル大帝から書き起こされ、エカテリーナ二世時代の栄華へと一足飛びの本が多いが、見過ごされがちな大帝没後の混乱期を描いた珍しい作品。 成婚まであと数日でピョートル2世が病死し、未来の皇后から反逆者の娘となってシベリア追放となったエカチェリーナ・ドルゴルーコヴァ。栄光の証の婚礼衣装も過酷な流刑生活のうちに常着となり、流刑が解かれたときには擦り切れていたという描写が何とも切ない。 栄光と破滅はほんの紙一重。運命の不思議さと人間の誇りについてしみじみと考えさせられる物語だった。2014/01/22
ユイ
0
◎2013/04/11
Mana
0
3部作の2作目。主役はピョートル2世の婚約者エカチェリーナ・ドルトコルーコワ。内容がペテルブルクの薔薇と被ってるのが多かったのとこのエカチェリーナがあまり好きになれないのとで今一だった。エカチェリーナは野心的なのや欲深いのは良いとしても頭や忍耐が足りないのがかなり不満。何でこの人を取り上げたのかが疑問。参考にした日記も義姉のナターリアが書いたものだというし…2011/12/09
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