内容説明
喪ったのちに知った日本人との絆。台湾と日本を愛し、志半ばで逝った「台湾独立運動の父」が、自らの多感な青年期の軌跡に重ねて、日本時代の台湾社会をいきいきと描いた貴重な記録。
目次
「昭和」以前の台湾
1章 大家族
2章 子供時代
3章 末廣公学校
4章 台南一中
5章 台北高等学校
6章 東京帝国大学
7章 終戦
8章 国民党
9章 二二八事件
著者等紹介
王育徳[オウイクトク]
1924年、台湾台南市生まれ。旧制台北高等学校を経て43年10月、東京帝国大学文学部支那哲文学科入学。翌年、疎開のため帰台。49年、日本へ亡命。50年、東京大学に再入学。中国語学を専攻。60年、東京大学大学院博士課程を修了。文学博士。明治大学商学部教授。東京外国語大学講師(台湾語講座担当)ほか、他大学で多数講義をもつ。60年“台湾青年社”創設。機関誌『台湾青年』発行。台湾独立運動に尽力した。75年“台湾人元日本兵士の補償問題を考える会”発足
近藤明理[コンドウメイリ]
王育徳の次女。1954年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部英文科卒業。『王育徳全集』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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