「昭和」を生きた台湾青年―日本に亡命した台湾独立運動者の回想1924‐1949

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794218131
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0021

内容説明

喪ったのちに知った日本人との絆。台湾と日本を愛し、志半ばで逝った「台湾独立運動の父」が、自らの多感な青年期の軌跡に重ねて、日本時代の台湾社会をいきいきと描いた貴重な記録。

目次

「昭和」以前の台湾
1章 大家族
2章 子供時代
3章 末廣公学校
4章 台南一中
5章 台北高等学校
6章 東京帝国大学
7章 終戦
8章 国民党
9章 二二八事件

著者等紹介

王育徳[オウイクトク]
1924年、台湾台南市生まれ。旧制台北高等学校を経て43年10月、東京帝国大学文学部支那哲文学科入学。翌年、疎開のため帰台。49年、日本へ亡命。50年、東京大学に再入学。中国語学を専攻。60年、東京大学大学院博士課程を修了。文学博士。明治大学商学部教授。東京外国語大学講師(台湾語講座担当)ほか、他大学で多数講義をもつ。60年“台湾青年社”創設。機関誌『台湾青年』発行。台湾独立運動に尽力した。75年“台湾人元日本兵士の補償問題を考える会”発足

近藤明理[コンドウメイリ]
王育徳の次女。1954年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部英文科卒業。『王育徳全集』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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こーき

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日本統治時代の台湾がどのようなものだったのかリアルに伝わってくる。決して日本礼讃でもなく否定でもなく、台湾人としての本音で書かれている。日本が敗戦し、中国人が台湾にやってきた時の束の間の喜びと、裏切られた時の深い絶望。台湾人の悲哀がここにある。2013/08/06

はろるど28號

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二二八事件のあたりでは、思わず胸が詰まりました。大学時代、王育徳先生の台湾語の授業にはついていけず、すぐに挫折。いまだに残念でなりません……2011/08/02

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