内容説明
2010年1月19日、2兆3000億円もの負債を抱え倒産し、会社更生法を適用、現在、巨額の公的資金を受けて再起をはかる日本航空。提出された更生計画案で、本当に再建などできるのか?それとも二次破綻で、そのツケがまたもや国民に回されるのか!?激変する世界の航空業界の現状をふまえ、JAL復活への具体策を提起する。
目次
第1章 納得いかない「JAL倒産の経緯」(社員だけが予測できなかった「倒産」;「国」が破綻に追い込んだ;社会を欺き続けた西松体制;本当の悪者は誰なのか)
第2章 JAL大失速が招いた「業界の地殻変動」(スカイチームとワンワールドによるJAL争奪戦;「自立」でがんばるANA;白馬の騎士になりそこなった「日本貨物航空」;はや引っぱりだこの「フジドリームエアラインズ」;JALを追い出したスカイマーク;優良物権に目を光らせる他業界;本格上陸する海外の格安航空)
第3章 「海外の破綻エアライン」のその後(まさかのスイス航空の破綻;仰天の「計画倒産」のコンチネンタル;過去の栄光が再建を妨げたパンナム;短期間で再生するアメリカ企業;地方航空の問題を上位企業に押しつけてきた日本;国内の格安社がANAの傘下に)
第4章 航空サバイバル時代の「新ビジネスモデル」(経営戦略で勝利したフラッグキャリア;急成長するローコストキャリア;大手のつくったローコストキャリア;フラッグキャリアの残し方)
第5章 「JAL復活への具体策」を提言する(厳しい再建への道のり;「更生計画」の実現性;新しいLAL像;侵害者への提言;不可欠な「国の改革」)
著者等紹介
杉浦一機[スギウラカズキ]
1947年生まれ。航空アナリスト。利用者サイドに立った論評には定評がある。参議院運輸委員会調査室客員調査員などを歴任し、現在は、東京都「ジェット旅客機開発促進検討委員会」、成田市「成田空港戦略会議」委員、首都大学東京客員教授などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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