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内容説明
1998年1月のNYクリスティーズで、たった1万9千ドルで落札された無名の作品は、じつはレオナルド・ダ・ヴィンチ自身の手による真作だった。ダ・ヴィンチ研究の世界的権威と最新のデジタル画像解析技術による作品の精査は、画面上に遺された「指紋」の照合をふくめ、この「世紀の大発見」が真実だと結論づけた。このニュースは2009年に世界を駆けめぐった。本書はその検証の当事者たちが経緯のすべて書き下ろしたものだ。さながらミステリ小説のように、作品に秘められた謎があらゆる角度から読み解かれ、その出自がしだいに明らかにされていく。美術史に残る貴重な1冊である。
目次
第1部 作風からモデルまで(序説;画材を科学的に検証する;作風、制作時期、服装;肖像画の役割、詩、モデル)
第2部 物理的・科学的検証(序説;マルチスペクトル撮影;土台;画法;修復作業―パスカル・コット、エヴァ・シュヴァン;描画材のスペクトル解析―パスカル・コット記;X線による調査;指紋の検証―ピーター・ポール・バイロ記;さらに、『チェチリア・ガッレラーニ像』との比較―パスカル・コット記)
第3部 総括(発見のまとめ;何が証明されたのか?)
著者等紹介
ケンプ,マーティン[ケンプ,マーティン][Kemp,Martin]
オックスフォード大学美術史学科名誉教授。ルネサンス期から現代に至る芸術と科学の絵画的形象をテーマに、執筆や放送に携わり、展覧会の主事を務めてきた。著書に、ミッチェル賞を受賞した『レオナルド・ダ・ヴィンチ:自然と人間に関する驚異の業績』(1989、2006年)など
コット,パスカル[コット,パスカル][Cotte,Pascal]
リュミエール・テクノロジー代表。光学技師で、マルチスペクトル高解像度カメラの発明者。2004年に、単独でルーブル美術館所蔵『モナ・リザ』のマルチスペクトル撮影を行なった。2005年から2009年のあいだに、社の事業として、ルーベンス、ドラクロワ、レンブラントなど、1500点以上の美術作品をマルチスペクトル撮影した
楡井浩一[ニレイコウイチ]
1951年生まれ。北海道大学卒。翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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