内容説明
誰よりも大きく写し、画面中央に置く専属カメラマンたちの涙ぐましい努力!韓国の若手記者が「1号写真(金父子の写真)」のイメージ操作を解析。人民統治の巧みな手法を明らかにした画期的な調査研究。
目次
第1章 北朝鮮において写真は権力である
第2章 金日成の瘤を隠せ
第3章 肖像画のために火の中に飛び込む
第4章 イメージのマエストロ金正日
第5章 南北間のイメージの葛藤
第6章 北朝鮮の写真記者たち
著者等紹介
辺映〓[ピョンヨンウク]
韓国成均館大学中国語中文学科卒業。1996年、東亜日報に入社、写真記者として現在にいたる。95年夏、語学研修を受けていた北京の大学で北朝鮮の留学生に初めて出会う。1998年から2007年のあいだに平壌で2回取材。中国でヤン・ビン事件など北朝鮮関連の多くの取材を行なう。統一バスケットボール大会、南北離散家族再会などの取材を通して北朝鮮に関心を持つようになる。とくに03年、開城工業団地建設を取材後、北朝鮮を体系的に研究しなければならないと考え、大学院で研究を始める
荒木信子[アラキノブコ]
1963年、横浜生まれ。横浜市立大学文理学部国際関係課程卒業。筑波大学大学院地域研究研究科東アジアコース修了。1990‐91年、韓国ソウル大学留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
天婦羅★三杯酢
0
北朝鮮の労働党機関誌「労働新聞」の写真を丹念に調べることで浮き上がる実相。それは金正日が、ただのボンボンではなく、必ずしも好意的ではない党・軍・政府内での権力闘争を勝ち上がってきた事を示していた。もちろん、出版はもう2年も前の話なので、最近の正恩に対する権力継承の問題をそのままは論じてないが、2代目の父親が先代からの権力を継承するのに20年以上費やしていた事を考えると、3代目は果たして大丈夫か?と思わざるを得ない。2011/12/26
うえだ
0
比較資料や分析が期待したほどなかった。ちょっとがっかり。2010/06/29