日本が拉致問題を解決できない本当の理由

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794217172
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C0036

内容説明

電撃的な小泉訪朝から7年がすぎた。その後、5人の被害者とその家族が帰国し、新たに2人の人が政府によって拉致認定された以外、事態に進展はない。一方で、拉致の可能性のある「特定失踪者」はおよそ470人にのぼり、北朝鮮の建国いらい今日まで、拉致が通常の行為として行なわれているとの疑いが強まった。なぜ日本はこれほど長いあいだ、北朝鮮の工作活動を許してきたのか。「犯人」も「居場所」も分かっていながら、なぜ拉致問題をいっこうに解決できないのか。救出運動の最前線に立つ著者が、不可解な膠着状態の真因に迫り、日本政府の驚くべき国家意思を浮き彫りにしていく。拉致問題のとらえ方を一変させ、ポスト金正日に向けた救出策を示す画期的な報告。

目次

プロローグ 小泉訪朝から二四〇〇日がたってしまった
第1章 北朝鮮による拉致とは何か(国内の“協力者の告白”がないことの意味;労働力の穴埋めとしての「帰国運動」 ほか)
第2章 なぜ拉致問題を解決できないのか(「煮て食おうが焼いて食おうが北朝鮮の自由」;対策本部は五億円の予算で何をしているのか ほか)
第3章 私たちはどうやって取り返すのか(政府は厳しい現実に向き合う勇気があるか;こちらから情報を出して反応を探る ほか)
エピローグ 意志あるところに必ず道は開ける

著者等紹介

荒木和博[アラキカズヒロ]
1956年、東京生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。民社党全国青年部副部長、「救う会」事務局長を経て、2003年、拉致の可能性の高い失踪者の調査機関「特定失踪者問題調査会」代表に。拓殖大学海外事情研究所教授。予備1等陸曹、「予備役ブルーリボンの会」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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新父帰る

6
著者の、今までの尽力には頭が下がる。今では国際環境は大きく変わった。国連も拉致問題を取り上げ機運が挙がっている。日本では集団的自衛権の行使も可能になった。一方、北朝鮮の暴走は止まらない。しかし、拉致問題解決の道筋は未だ見えない。何故だろうか?この点、E.ルトワック曰く、北朝鮮への経済制裁は非効果、制裁後でも経済は成長している。キーワードは投降、防衛、抑止、先制であると。K.メアーは敵地先制攻撃用のミサイルを日本に配置せよと。韓国は米韓で拡大抑止戦略に踏み切った。最近、ルトワックは安倍総理に会ったようだ。2016/10/26

ムカルナス

5
拉致は戦後からずっと続いており被害者は膨大らしい。政府も実態はある程度把握しているので北朝鮮が数人返した段階で終結の決断はできない。北も日本がどこまで追求するか判らないので進められない。自衛隊の活用、他国との連携等は出来ることはあるが、政府はややこしいことには及び腰で解決不可能な「粘り強く交渉」を繰り返す。拉致の背景として北朝鮮は国家の独立、産業基盤、軍隊すべて外国からもらったので足りない人材も外国から調達するという発想らしい。韓国も海外技術の徹底模倣で経済発展した。やっぱり同じ民族なんだなと思った。2016/10/12

都人

0
同感するところが多い。2010/04/28

minami

0
結局、蓮池薫氏は帰国前に日本に潜入していたのかいないのか?2019/07/02

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