内容説明
夫と娘の命を奪った伯母、その背後で糸を引く謎の侯爵を追って、メアリはベネチアへ渡った。水の都はカーニバルの狂乱のさなか、仮面の下に、だれもが陰謀と欲望を隠している。復讐のため、修道女にそして娼婦に身をやつして侯爵に近づくメアリ。彼女を待っていたのは、予想もしなかったいたわりだった。だがそれは、本物の優しさなのか、偽善なのか、計略なのか―愛と憎しみと嫉妬と。交錯するそれぞれの思惑、からみあう運命の糸。物語が加速する、怒涛の第3巻。
著者等紹介
カルメル,ミレイユ[カルメル,ミレイユ][Calmel,Mireille]
1964年生まれ。フランスの歴史ロマンス界の新女王と呼ばれる人気作家。8歳の時に重篤な病に陥り、療養所にて少女時代を送る。30歳の時に最初の小説を書き始めるが、生活保護を受けながらの執筆活動だった。5年後、デビュー作が刊行されるやベストセラーに
永田千奈[ナガタチナ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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調“本”薬局問悶堂
1
すごい。本当にイイ男にばかり愛されるメアリ。 やっぱりフランスの話だ。『アンジェリク』を思いだす。強くて愛される女。 世の中でブロンドってもてはやされるけど、どうして物語では赤毛が愛されるのだろう。赤毛にそばかすは、芯が強くかっこいい女性の定石になってる気がする。 昔そのことについてレポートを書いたことがある。 何かが欠けている人が好きなのだと思う。目に見えるものか見えないものかは分からないけれど、“ない”ということが“ある”ことに惹かれる。 片腕のコルネイユが好き。 《2020年6月 登録》2009/02/17
むつぞー
1
ちょっとご都合的な部分もあるかな~。2009/02/11
Miki Shimizu
0
娼婦になったり、貴族のお嫁さんになるのかと思ったり、最後にやっと海賊になったのか、、、な?タイトルは女海賊なのに、なかなか海賊にならない波乱万丈物語。2015/10/04
マサキ@灯れ松明の火
0
カオス……
りんこ
0
なかなか混沌とした展開になってきました。一体どこへ向っているのか・・・。 どんな結末を迎えるのかちょっと楽しみになってきました。2011/03/10
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