内容説明
問題がむずかしいとやりたがらない子、むずかしい問題ほど目を輝かせる子。一度の失敗で、もうダメだと落ちこむ人、失敗すると、何がいけなかったのか考える人。このちがいはどこからくるのか?能力や才能は生まれつきではないことを20年間の調査で実証した貴重な研究。
目次
第1章 マインドセットとは何か
第2章 マインドセットが違うとこんなに違う
第3章 能力と実績のウソホント
第4章 人間関係のマインドセット
第5章 親と教師―マインドセットを培う
第6章 マインドセットをしなやかにしよう
著者等紹介
ドゥエック,キャロル・S.[ドゥエック,キャロルS.][Dweck,Carol S.]
スタンフォード大学心理学教授。パーソナリティ、社会心理学、発達心理学における世界的な研究者。人間の思考様式への関心は30年来で、達成動機、人間関係、精神保健にかんする研究で大きな業績をあげている
今西康子[イマニシヤスコ]
1958年、神奈川県生まれ。NTTの健康管理所に勤務ののち、現在は翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おさむ
33
マインドセットとは心のあり方。全ての原因はそこにあるからこそ、しなやかなマインドセットを日頃から心がける必要がある。失敗をバネに。褒める時は特性ではなく努力を。前提を疑ってかかる。学んで向上していく。要は気の持ちよう、と言うことですね笑。シンプルですが、ある意味、本質的です。2017/10/30
アナクマ
27
思考様式を「しなやか」と「こちこち」に分けて対比を繰り返し、選択はご自由に、と説く。根拠ある主張だと仮に信用して太字読み。◉結論。しなやかマインドに変わりたかったら→マインドを変えてみよう。うーん。何なのか。そこが難しいのだ(終盤、ワークショップや認知療法、貼紙!を勧められる)。◉しかし「伸ばせると信じている分野の能力は実際に伸びる」とは勇気をもらえる。能力ではなく努力を褒めよ、の根拠。Becoming is better than being.は今こそ有効な哲学。「私はあなたの成長ぶりに関心があるのよ」2019/05/10
出世八五郎
22
2008年10月出版された本書は帯に「ビル・ゲイツ絶賛」と銘打ち2016年1月に“マインドセット「やればできる! 」の研究” と題名を1部変えて新装版が出版された。噂の本っぽかったので予備知識なしに手に取った。本書レビューにおいてずっと同じことを語っているとあるが、それ事実としても飽くことなく興味深く読めました。義務教育課程での落ちこぼれ生徒を救済する為にも本書のやり方は果実を得ており、日本の教育界と家庭が本書の方法を導入すれば子供達は救われると思ったよ。2019/09/15
frosty
18
素晴らしいな、と思った。先生の推薦図書だったから読んでみたのだけれど、久しぶりに自己啓発本を読んで脳が興奮した♪ 徹夜しそうになったけど、翌日遅くまで授業があったからさすがに自制したけどね(笑)2016/04/19
なおみ703♪
16
上の子は努力しなくても、公立の小中レベルはある程度出来てしまうので、「頭いいね、優秀だね」と能力を褒めていいた。能力を褒めてしまうと、努力しなくなったり、できなかったことを恥ずかしく思ったりするようだ。努力、過程を褒めるべきだったと、もう子育てが終わりなのに反省。いずれにしても「しなやかマインドセット」で自分は変われる、やればできる、と長期的スパンで信じることだと思う。芸術的なものさえ、先天的能力とばかり思っていたが、技術を身につければかなり伸びるとのこと。人生折り返し地点の私もポジティブに頑張りたい。2021/03/11