内容説明
織田信長は政治・軍事の天才とされているが、本当にそうだったのだろうか。桶狭間の戦いから、姉川の戦い、長篠の戦い、本願寺攻め、そして本能寺の変まで、信長の生涯とその天才的といわれる事績を徹底的に検証する。桶狭間は「奇襲」のできる地理的環境ではなかった、天下取りレースをしていたのは信長だけだったなど、最新の研究と独自の調査をもとに、信長の知られざる実像をあぶりだす。戦国史の常識を根本からくつがえす画期的信長論。
目次
桶狭間の戦い
美濃攻略戦
上洛戦
金が崎の退陣、姉川の戦い
三方が原の戦い
浅井・朝倉攻め
長篠の戦い
一向一揆戦
本願寺包囲戦
折檻状
武田攻め
本能寺の変
情報・謀略戦
安土城
著者等紹介
工藤健策[クドウケンサク]
横浜生まれ。明治大学卒業。1989年度日本経済新聞・テレビ東京主催ビジネスストーリー大賞受賞。1992年度NHK「演芸台本コンクール」佳作入賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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midorikawa-e
3
歴史上の人物ってほんと毀誉褒貶があるものだなと。逆に言うなら、褒めたり貶したりしてる自分っていったい何なんでしょ。与えられた情報をもとに一定の評価を下したりしてますけど、それもまた時代の風潮に左右されているだけなのかも知れないです。どちらが主体でどちらが客体なのか、などと思ったりもします。2014/12/13
yyrn
3
この作者が書いたほかの本も読んだが、この人は何でも「暴く」のが好きなのだろう。こういう人がそばにいるとちょっとイヤかもしれないが、でも世の中にはこういう人も必要なんだろうな、たぶん。ユニフォームにやたら詳しい綱島理友さんとか、裁判傍聴が趣味の北尾トロさんとかに、なんか近いような気がする(全然違うかもしれないが、ただ何か似たような匂いを感じるのだった)。*本自体についてはほかの人の感想を参考にしてください。たぶん、同じです(笑)。2013/11/30
カマネコ
2
天才と言われる織田信長の実力を再検討した一冊。 浮き彫りとなった信長の素顔は、革命を起こすほどの大天才ではないにしても、暗愚凡庸ではない名将と思われます。2013/07/02
げんさん
2
信長=天才と言う見方は確かに過剰だが、筆者の信長全否定と言う態度はどうかと思った。ややバランスを欠く
とんかつ堂
2
端的に言うと、信長と、信長を好きな作家たちを批判するだけの本。 信長が天才かどうかより、作者が信長を嫌い、憎んでいるということが伝わる。信長は確かに欠点も多い人物である。失敗も少なくなかった。しかし、それでもあれだけの結果を出した。欠点をあげつらうのは構わないが、感情だけにとらわれず、真摯に信長と向き合うべきかもしれない。余談になるが、巻末に作者が参考文献として選んだ作品が列挙されているが、小説や、入門書ばかりを羅列してあるのが気になった。2011/09/26
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