イラン人は神の国イランをどう考えているか

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794215642
  • NDC分類 302.263
  • Cコード C0031

内容説明

映画監督キヤーロスタミー、『テヘランでロリータを読む』のナフィーシーなど、各界で活躍するイラン人の生の声を集めたのがこの本だ。登場するのは、ジャーナリスト、作家、哲学者、映画監督、女優、アーティスト、大学教授、弁護士、キュレーターなどさまざまな立場のイラン人15人。イランはかつてどんな国だったのか。いま、イランの人々はどんなことを考えて生きているのか。知られざるイスラーム大国の実像が見えてくる好著。

目次

夢の材料(アーザル・ナフィーシー)
私は白人だと思って育った(ゲラーレ・アーサイエシュ)
どうしたらペルシア人になれるか?(マルジャン・サトラピー)
宗教指導者国の本山へ(レザー・アスラン)
マネキンの死(メーランギーズ・カール)
「出エジプト記」最終章(ローヤ・ハッカキャン)
男のいない女たち(シーリーン・ネシャート)
宗教指導者国のセックス(アーザーデー・モアヴェーニー)
テヘランでクンデラを読めば(ナグメー・ザルバフィヤン)
遠のく世界(ダリューシュ・シャーイェガン)
私の映画の味(アッバース・キヤーロスタミー)
神の夢よりも緑濃き小道(バーバク・エブラーヒミヤン)
アメリカよ、私のために泣かないで(ネガール・アーズィミー)
なぜ演じることが私を自由にしたか(ショーレー・アグダシュルー)
テヘラン・アンダーグラウンド(サーラール・アブドー)

著者等紹介

ザンギャネー,レイラ・アーザム[ザンギャネー,レイラアーザム][Zanganeh,Lila Azam]
ジャーナリスト。国外に脱出したイラン人両親のもとパリで生まれ、フランス高等師範学校で文学・哲学を学んだのち、コロンビア大学で国際関係学の修士号を取得。ハーヴァード大学で文学、映画、ロマンス語を教えるかたわら、『ルモンド』『ニューヨーク・タイムズ』『ヘラルド・トリビューン』などに中東関連の記事を寄稿している

白須英子[シラスヒデコ]
翻訳家。日本女子大学卒。1993~95年『エコノミスト』誌翻訳員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ののまる

11
そうなのか。なかなか市民の実態がみえてこないイラン。2019/01/26

あゆころ

2
様々なひとの祖国への見解を読みながらイラン史の入り口がみえてくるような一冊。距離的には遠い国だけど、そこで起きていることは地続きであること、そして市井の暮らしは今までイメージしていたステレオタイプのものではないことの実感が深まる。どうしたらペルシア人になれるか、の差別意識は自分の中にもあるものだし、マネキンの死、では革命の進行がマネキンの変化によって視覚的に訴えてくる恐ろしさがある。2017/08/20

綿

1
テヘランでロリータを読むつながりで。人びとがそれぞれの意見を持ちながら、互いの声を押しつぶさぬよう多重奏を響かせることが認められない国において「対話」を守ること。安易に同じだ!と自分に引き寄せて同化させるのではなく、かといって全く理解しがたいと突っぱねるのではなく、そこにあるものと慣れ親しんだ自分の世界との「差異」を認めることからはじめるやり方。また、抑圧者と同じ土俵に立つことを拒否するという、戦いの手段について。2017/07/03

Maumim

1
各方面で活躍しているイラン人のイランまたはイラン人に関する言葉を集めたもの。 すごく豪華な顔ぶれで、かなり期待していたのだけれど。 翻訳がいまひとつで、わかりにくい・・・。 イランについてはとかく、よくないイメージが先行しがちで、つい最近もイラン人がイラン人を殺害したニュースがあったけれども、おもしろい国だなあと思ってずっと関心を持って見つめている。これを読むと、本当のイランはやっぱりまだまだ奥が深いのだ、とわかる。 イランってやっぱりおもしろいなあ。2017/03/17

Yasutaka Nishimoto

1
ペルシャ、アラビアンナイトの世界というイメージと、現行のイスラム共和国としての外見んを持つ国イラン。15人のイラン人の声が、聖職者というより坊さんが支配する体裁と、その裏側での実際の生活のギャップを見せてくれる。イラン人は昔からイラン人という部分は新鮮な印象で、ますます興味がわいてきた。経済制裁が解かれ、旅行もしやすくなった感のあるイラン。エスファハーンやテヘランには一度訪れてみたいと思う。2016/03/26

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