内容説明
北の大地を駆け抜けた日本野球黎明期のヒーロー!巨人軍「初代主将」の称号を贈られ、沢村栄治と共に第一回野球殿堂入りした函館オーシャンの名捕手・久慈次郎。全日本軍主将として大リーグチームを迎え撃った久慈は、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグ擁する超強力打線を相手に沢村栄治の熱投をリードし、球史に残る“伝説の試合”の立て役者になる。だが、この後、久慈の野球人生には想像もできない悲劇が待ち受けていた―。北の大地を愛し、愚直なまでに真っ直ぐな野球道を歩み続けた男の生涯を、当時の資料や関係者の証言をもとに生き生きと再現する。気骨あふれる野球人の足跡をたどりながら、戦前の日本野球の熱気を伝える力作スポーツノンフィクションである。
目次
第1章 ミスターを超える男
第2章 名捕手誕生
第3章 プレイングマネージャー
第4章 全日本軍主将
第5章 伝説の試合
第6章 プロ入りせず
第7章 球場での最期
著者等紹介
中里憲保[ナカサトケンポ]
1945年、北海道生まれ。札幌西高校卒業後、日本国有鉄道(現JR東日本)勤務。青山学院大学卒業後、学習研究社「学習・科学」編集部編集部員となる。1970年、医療界、政官界を主なフィールドとする雑誌記者として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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