内容説明
「私」が感じるこの「感じ」、すなわちクオリアは、誰とも共有できず、どのような精巧なコンピュータでも再現できない。脳はいかにして、これほどまでに多様で複雑なクオリアを生み出すのか。なぜ意識には「私」が生じたのか?そもそも「心」は脳の活動によって説明できるのか?神経ダーウィニズム、ダイナミック・コア仮説―驚くべき理論を次々と打ち出し、現在の脳研究のあり方を決定的に変えてきたノーベル賞科学者が、初めて一般向けにやさしく最新の理論を説く。スリルと驚くべき知見に満ちた脳・意識論。
目次
ヒトの心―ダーウィンのプログラムを完成させる
意識―想起される現在
脳を構成する要素
神経ダーウィニズム―脳の大局論に向けて
意識のメカニズム
脳は空よりも広い―クオリア、統合、複雑系
意識と因果作用―現象変換
意識と非意識―注意と自動的動作
高次の意識、そして表象について
意識の理論、意識の特性
自分であること―自己・死・価値
心と身体
著者等紹介
エーデルマン,ジェラルド・M.[エーデルマン,ジェラルドM.][Edelman,Gerald M.]
1929年生まれ。脳神経科学者。免疫学、細胞生物学、生化学など多くの分野でめざましい業績を上げ、1972年にノーベル医学・生理学賞を受賞
冬樹純子[フユキジュンコ]
東京理科大学薬学部卒業。製薬会社研究所勤務を経て、トロント大学生理学部修士課程にて神経生物学を学ぶ
豊嶋良一[トヨシマリョウイチ]
1947年生まれ。東京大学医学部卒業。埼玉医科大学精神医学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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