女帝 わが名は則天武后

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794215031
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

時は七世紀、唐の時代。一人の少女が後宮に入った。そこは一万人の女たちが皇帝の寵を争い、陰謀と嫉妬が渦巻く世界。だが天運は彼女とともにあった。何の後盾もない平民生まれの少女は、死の淵から救い出され、権力の中枢へと導かれた。皇后に、そしてついに玉座へ上る。天は、彼女に広大な帝国の未来を委ねたのだ。絶対的な権力を持つことの、圧倒的な孤独。そのとき、彼女は何を思うのか―中国四千年の歴史上、唯一の女帝、則天武后。後代の歴史家によって冷酷無比な悪女と貶められ、皇帝であったことすら否定されてきた。その偽りの正史に挑み、転落と再生をくり返した武后の波乱の生涯を、詩情あふれる簡潔な文体で描き上げる。フランスでベストセラー、世界20カ国で翻訳された気鋭の中国人作家の最新小説。

著者等紹介

山颯[シャンサ]
1972年、北京生まれ。7歳で詩作を始め、11歳で処女詩集を公刊。天安門事件後の1990年、17歳で渡仏。画家バルテュスのもとで2年間働き、親交を結ぶ。Porte de la paix c´elesteで1997年のゴンクール賞最優秀新人賞を、つづくLes Quatre Vies du sauleでカゼス=リップ賞、2001年の『碁を打つ女』(早川書房刊)で「高校生が選ぶゴンクール賞」を受賞した

吉田良子[ヨシダヨシコ]
1959年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。仏文翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

49
中国史唯一の女帝・則天武后の生涯を描いた物語でした。悪女というイメージが伴いますが、その印象を覆すような気がしました。平民の娘から中国の帝王に登り詰めた人生は、順風満帆に思えつつも孤独であったような感じです。2022/08/29

不羈

26
中国生まれフランス在住の女性作家による完全一人称の歴史小説。しかも則天武后。鮮烈。あとがきまで含めて読むべし。中国という国で女性が政治を皇帝として担った、ただ一つの事例。それに興味が湧く良いきっかけとなる。2013/07/26

スケキヨ

25
金原瑞人氏お薦めの一冊。あまりに絶賛されていたのと、天野喜孝氏の表紙に興味を持って読みました。七世紀、唐の時代。中国四千年の歴史上、唯一の女帝、則天武后の生涯の物語。冷血で残酷で悪女、というのはどうやら勝手に作り上げられた虚像で、正史をもとに描かれた姿は一国を発展と繁栄に導こうと必死に闘った一人の女性でした。この作家さんは初読みなんですが、いくら栄華を誇ってもどこか虚しさが漂う文体はまさに耽美でした。色彩の表現が多彩で押しつけがましくない文章が印象的です。2013/03/20

野の花

21
大好きな天野喜孝さんのこの表紙を見たら、もう読まなくちゃいけないみたい。後宮に入った少女が王妃となり、そしてついに女帝になる波乱万丈の物語。中国人作家の仏文小説の翻訳本ということでちょっと読みづらかった。でも面白かったです。2017/04/15

星落秋風五丈原

18
王朝簒奪の一方で縁故に拠らない人事登用や積極的な外征等で安定した治世を築いた事は過少評価されているどころか、殆ど取り上げられない。そのヒントは、中国の史記のこんな言葉にある。「めんどりがときをつくるのは家が没落する前兆である。」中国は、ときをつくっためんどり=則天武后に、「残虐」「悪女」といったマイナスイメージを押しつけたのではないか。稗史が正史に、真実が捏造に排除されてきた例は、世界各地で散見される。彼女が使った「言葉」という論理的な手段によって、これからいくつもの扉が開かれてゆく事を強く信じたい。2006/07/07

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