内容説明
日本の女性記者として初めて越冬、南極で最も高い基地へ2千キロの旅を敢行した著者による痛快な報告。
目次
第1章 旅立ち―南極海を行く(オーロラとクジラと;南極海へ ほか)
第2章 土木作業員になった夏(「しらせ」から昭和基地へ;「火星みたいだね」 ほか)
第3章 南極の厳冬に出会う(しらせ帰国へ、越冬の幕開け;ウニに舌つづみ ほか)
第4章 千キロぐるっと白の世界(雪上車横転!;カタバ風が作るサスツルギの眺め ほか)
第5章 南極との別れ(白い大陸が教えてくれたものは;一年四カ月ぶりの町の灯りと緑)
著者等紹介
中山由美[ナカヤマユミ]
1992年東京外国語大学大学院修士課程(ドイツ語学専攻)修了。ドイツ・チュービンゲン大学へ留学。93年朝日新聞社入社。青森支局、つくば支局、東京本社社会部、外報部を経て現在、東京本社社会部勤務。03年11月―05年3月まで第45次南極観測隊越冬隊に同行。現在、地球環境専門記者をつとめる。長期連載「テロリストの軌跡」では取材陣の一員として、ドイツ、シリア、エジプトを取材。02年度新聞協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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朝比奈さん
14
なんかこういう日記風ルポって好きなんですよ。自分がもやしっ子の極みなので、ないものねだりなんだろうけれど。南極かー。単語の響きだけで寒いです・・・。人類の何処にでも行ってやろうっていう力はすごいよな。あとこんな極地まで行ってしまう研究者魂も。汝が築いた礎よ、永遠なれ。日本にも人類初の南極到達を目指した冒険家がかつていたのですね、知りませんでした。それにしてもペンギンカワイイよ、ペンギン。2013/11/09
魚京童!
10
行きたいけれど、生きてはいけない。2013/11/23
スプリント
8
日記であって報告ではなかった。 書いた本人がわかればよく伝えることは念頭に置いていないようだ。貴重な経験をした記者なのにもったない。2022/09/21
ぽん
7
南極で生活をする、という事のリアルさが伝わって来る。人と人との関係性や個人の感情、大変なだけではなく楽しいだけでもない生活。女性の目線は、面白く読めた。でも自分はオーロラは見たいとは思うけど、生活は無理だろうなあ。2010/07/08
らぴ
7
『僕の南極生活500日』という写真集児童書を書かれた武田記者と同行して南極越冬隊に参加した記者が新聞のサイトに掲載するために綴った『ホワイトメール』。武田記者の本もとてもおもしろかったが、こちらは女性視点なので、食事のことやお風呂について詳しく書かれていて違う意味でおもしろかった。2010/05/24