出版社内容情報
教皇庁が一千年間その存在を頑なに否定し、公式記録から抹殺した伝説の女性教皇の生涯とは――。ヴァチカン最大のタブーに迫る歴史大河小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかは
64
なんとなくひかれて手に取りました。が、あまり愉快な読書時間とはなりませんでした。主人公に感情移入しすぎるからでしょう。この時代は女性は劣るもの、学問など必要ない、どころか、出てくる男達の非道なこと。胸が悪くなりますが、こういう時代もあったのでしょう。宗教って、信仰ってなんなんでしょうね。映画化されたものの、教皇庁は否定しているようですね。ヨハンナがどうなるかもどかしくも楽しみです。2017/03/13
みき
47
創作上の教皇とされるヨハンナの小説。ここまでリアルに書かれると実在の人物なのではと思えてくる。面白いんだけど正直どう読むべきかよく分からなくなるのも事実。2023/08/21
チョコ
32
中世以前、まだまだ男尊女卑が甚だしい時代。賢く学びたい女性には辛い時代だ〜。、でも、神様は味方してくれている!?って展開に目が離せない!怒濤の流れのまま上巻終了。ヨハンナこれからどうなるの!?下巻へ!!2020/07/30
黄色と橙
10
ローマ・カトリックが認めていない人物を真っ正面から取り上げるスリリングさと面白さがあり、歴史エンタメ小説としてはなかなかのもの。テンポも非常によく、読みやすいです。しかし、フェミニズム小説としての性格があまりにも強く、主人公も現代的過ぎるような側面もあり、お説教っぽく受け取られてしまうのが玉に瑕。問いかけているものが重要なのは間違いないのですが、ストレート過ぎるというか。なにはともあれ、下巻でのヨハンナの活躍にも期待。2012/08/11
ごへいもち
10
久しぶりに面白い小説2011/05/08