出版社内容情報
自動車の実用化にはどんな困難が存在し、どう克服したのか。発明家ベンツが自らの発明の過程とそのときの喜びを語った自伝。
内容説明
ディファレンシャル・ギア、ラジエーター、ステアリング装置…。現代の自動車に必要不可欠なこれらの技術は、すべてカール・ベンツが発明したものである。一九世紀末、ベンツが世界で初めて自動車を実用化したとき、自動車の技術は完成し、現代にいたっている。以後一〇〇年以上を経た現代の自動車でさえ、ベンツが発明したこれらの技術ぬきでは、まったく動くことができない。ベンツはどのようにして、かくも完全な自動車を創ることができたのか。本書は、その発明の過程をベンツ自らが情熱的に語った自伝である。
目次
村の鍛冶屋の炎に照らされて
父と母
幼年時代のカール
夏休みの楽しみ
ギムナジウム時代
「若いころはおいらも怖いもの知らずで、途轍もない目標を心に秘め、つぶらな瞳で人生を覗いていたものさ」
遍歴時代
ボーン・シェイカー型自転車に乗って
自分の家と作業場
生涯で最高の大晦日〔ほか〕
著者等紹介
ベンツ,カール[ベンツ,カール][Benz,Karl]
1844年生まれ。1886年にエンジン駆動車(モートーアヴァーゲン)の特許を取得し、自動車を初めて実用化した発明家。ディファレンシャル・ギア、ラジエーター、ステアリング装置など、自動車に必要不可欠なあらゆる装置を発明し、現在まで使われる自動車技術を完成させた。また自動車メーカー、ダイムラー・クライスラー社の創立者の一人でもあり、その名前は高級車「メルセデス・ベンツ」にいまも残る。1929年没
藤川芳朗[フジカワヨシロウ]
1968年、東京都立大学大学院修了。横浜市立大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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