内容説明
本書は、過去九十年間に米国が中国にどう関わってきたかをテーマにしている。それは中国の歴史に関する万巻の書を分析材料とするものではない。むしろ、個人的体験を純化していく中で、米国と中国という二大当事者の傾向、変動、さらにそれぞれの功罪をよりよく理解しようとする試みである。CIA工作員、キッシンジャーの代理人、駐中大使…米国きっての「中国通」が明かす戦後米中関係の深層。
目次
第1部 生い立ち―一九一六年‐一九四七年(ヒナゲシの花が咲く野辺;思い出の中に ほか)
第2部 情報官として―一九四八年‐一九六八年(喜び勇んで;新米工作員 ほか)
第3部 中国開放へ―一九六九年‐一九八一年(茶柱で占う;道は拓ける ほか)
外交官として―一九八二年‐一九九一年(バランスをとる;黄金の年月 ほか)
著者等紹介
リリー,ジェームズ・R.[リリー,ジェームズR.][Lilley,James R.]
1928年、スタンダード石油の市場開拓員だった父の任地、中国・青島に生まれ、51年、イェール大学卒業後、CIA(米国中央情報局)情報官となり、日本、台湾、香港、フィリピン、カンボジア、タイ、ラオス、中国に赴任。準軍事工作員の訓練、秘密工作活動に従事する。ニクソン訪中後の73年から2年間、CIA北京事務所長。CIA退官後、80年、NSC(国家安全保障会議)東アジア担当顧問。82年~84年、米国在台湾協会台北所長(大使に相当)。86年~88年、駐韓大使。89年、駐中大使となり、天安門事件に関与(~91年)。中国・台湾・韓国3カ国の大使職をすべてつとめた米国唯一の外交官。国防総省次官補を経たのち、現在、保守系の有力シンクタンク、AEI(アメリカン・エンタープライズ研究所)上級研究員
リリー,ジェフリー[リリー,ジェフリー][Lilley,Jeffrey]
ジャーナリスト、教師。『ウォールストリート・ジャーナル』等に寄稿。現在、中央アジア・キルギスの民主化プロジェクトに参画
西倉一喜[ニシクラカズヨシ]
1947年、埼玉県生まれ。72年、東京外国語大学中国語学科卒業後、共同通信入社。岡山、神戸支局を経て外信部へ。80年から1年間、北京留学。マニラ、北京・ウランバートル、ワシントン各支局長を歴任。編集委員兼論説委員をつとめ、2004年に退社。龍谷大学法学部教授(中国、アジア政治論)。83年、『中国・グラスルーツ』(めこん)で第15回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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