出版社内容情報
芭蕉の俳諧を同時代の俳人たちと比較し、その俳諧の成立過程を示し、芭蕉の俳諧のどこが優れているかを示す。蕪村の項では俳諧と絵画の関係を語る。実作者必携の書。
【著者紹介】
昭和15(1940)年3月、愛知県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得。愛知淑徳短期大学講師、大阪女子大学助教授を経て、現在早稲田大学文学学術院教授。文学博士(早大)。
著書に『元禄京都俳壇研究』(勉誠社)、『芭蕉全図譜』(共編、岩波書店)、『俳書の話』(青裳堂書店)、『俳書の世界』(同)、『草の蝶』(私家版)、『鳥は雲に・近世俳人書画逍遥』(和泉書院)、『梟の声・近世俳人短冊逍遥』(北溟社)、『鶯の昔に・近世俳人短冊逍遥』(本阿弥書店)などがある。
内容説明
著者の「松尾芭蕉は本当にすぐれた俳人だったのか」という素朴な疑問から本書は出発する。元禄時代にあまた輩出した俳人たちと芭蕉を比較し、芭蕉はやはり本当に傑出した俳人であったことを確信する。現代の俳句にいそしむ人たちにとって、何よりの手引きとなるのは、芭蕉の推敲の過程であろう。推敲のたびに発句は魅力をましていくことを著者はこの本で示してくれる。芭蕉をこよなく尊敬した蕪村は、俳句と絵画のとりあわせの妙を生かした作品を数多く残した。蕪村はストイックな芭蕉とは対照的に、芝居や酒席をおおいに楽しむ自在で洒脱な俳人であった。これもまた、俳人のひとつの生き方であることを読者は知ることになるであろう。
目次
第1章 「俳諧」とは何か
第2章 蕉風俳諧はどのようにして成立したか
第3章 芭蕉の推敲を考える
第4章 芭蕉俳諧と筆跡をさぐる
第5章 芭蕉と元禄俳人の旅
第6章 俳諧艶隠者三井秋風
第7章 俳画作者蕪村
著者等紹介
雲英末雄[キラスエオ]
昭和15(1940)年3月、愛知県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得。愛知淑徳短期大学講師、大阪女子大学助教授を経て、早稲田大学文学学術院教授。文学博士(早大)
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