内容説明
なぜ日本のプロ野球はここまで追いつめられたのか?高コスト・低視聴率を球界に残した渡辺恒雄、沈みゆく「栄光の巨人」をどうすることもできない堀内恒夫、日本野球からスピードとダイナミズムを奪った野村克也、野球ファンを軽視しつづけるイチロー、自軍のスター選手を「コスト」としか見なかった久万俊二郎、「オレ流」で説明責任を果たさない落合博満など、日本球界の今日を招いた元凶を名指しで告発する瞠目の書。
目次
1章 堀内恒夫は巨人の監督になってよかったのか
2章 虚像―清原和博
3章 球界のドン―渡辺恒雄
4章 屈折した自己流―落合博満
5章 ダラダラ野球を浸透させた野村克也
6章 無機質な安打製造機―イチロー
7章 久万俊二郎は20年間なにをしていたのか
8章 誰のためのプロ野球選手会
9章 わけ知り顔の野球評論家
10章 どうする、どうなるプロ野球
著者等紹介
工藤健策[クドウケンサク]
1942年横浜生まれ。明治大学卒業後ラジオ局入社。アナウンサー、ディレクターとして、野球、ラグビー、サッカー等を取材。1989年度日本経済新聞・テレビ東京主催のビジネスストーリー大賞受賞。1992年度NHK「演芸台本コンクール」佳作入賞
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感想・レビュー
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金吾
22
なるほどと感じる部分もありましたが、基本は後付の悪口に思えました。かなり強引な話でした。2022/09/11
しーふぉ
13
何故か最後の方は人じゃないという 笑 ・・・野球だから9にしたかったんでしょうか⁈松井がメジャー挑戦したのは松井中心のチーム編成にしなかったからだとか、納得しかねることも多かった。2015/01/25
きら
3
清原、ナベツネ、イチロー・・・ 日本の球界をダメにした(と著者が思っている)9人を、名指しで糾弾する本。著者の、「誤審」について書いた本がなかなか良かったので続けて読んでみたけど、こちらはイマイチ。著者の好みだけで一方的な視点からだけの決め付けが多いし、どうも書いてることに一貫性がないような。落合の章では落合を叩き、イチローの章では落合を持ち上げるって・・・ 100%ひどい内容というわけではなく、章によっては頷ける部分もなくはないのだけど。2010/05/31
DSS
2
★☆☆☆☆本の内容は自分の考えと違うプロ野球選手を弾劾したいという内容。 堀内は分かるけども,清原はもはや因縁に近い論理。ペナントは6チームだから6年に1度の優勝は当然とか。 著者の工藤健策という人は,人を攻撃したいだけだから各章で論点がぶれぶれ。自分の考えは全員一緒という独裁者っぽい。自分の思いだけで,この人はこう考えてたと断言する。 掛布の飲酒運転での逮捕でも,優勝時の4番バッターを欠陥呼ばわりするなと言ってる(笑)飲酒運転なんて人として間違ってるのに。優勝した時の4番バッターなら大丈夫らしい(笑) 2017/03/11
tambouria
1
著者の考えるプロ野球を衰退させた9人についての本。理解できる部分もあるが、イチローのせいで当時のオリックスが人気が無かったとは思えないし、落合や野村の性格や野球哲学が好きなファンも大勢いると思う。著者の求めるファン、マスコミ対応が良い優等生ばかりになれば野球人気が無くならなかったかといえば疑問。2014/12/11
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