出版社内容情報
「大虐殺の証拠写真」一三九点の初の総括的検証。影の長さの計測等あらゆる方法でその信憑性を問い、中国国民党の戦争プロパガンダとの関係を明らかに!
内容説明
南京事件とは、昭和12(1937)年、南京で行われた日中の戦いのさいに、6週間にわたって日本軍による虐殺、暴行、強姦、略奪、放火が生じたとの主張であり、今ではこれが「南京大虐殺」という言葉で語られ、その証拠と称する残酷悲惨きわまりない写真が世界中に流布している。だが、それらの写真は、はたして真実を伝えるものなのか。本書は、東中野修道教授を中心とした南京事件研究会写真分科会が、「南京大虐殺」の証拠として使われている写真143枚を取りあげ、初めて総括的な検証を加えたものである。写真分科会は、そこに写された影の長さを計測して季節を特定し、関連刊行物との照合によって写真の初出をつきとめ、さらには近年公開された中国国民党中央宣伝部の極秘文書を援用して、国民党の戦争プロパガンダとこれらの写真との驚くべき関係を明らかにしてゆく。3年の歳月をかけた公正かつ画期的研究成果である。
目次
プロローグ 「証拠写真」の源流をたどる
第1章 南京戦とは何だったのか
第2章 初めて世に出た「証拠写真」
第3章 趣向を凝らした追加写真
第4章 「撮影者判明」写真はどのように使われているのか
エピローグ 「証拠写真」として通用する写真は一枚もなかった
著者等紹介
東中野修道[ヒガシナカノシュウドウ]
昭和22年、鹿児島生まれ。大阪大学大学院博士課程修了後、西ワシントン大学客員教授、ハンブルク大学客員研究員を経て、亜細亜大学教授。文学博士。日本「南京」学会会長
小林進[コバヤシススム]
昭和21年生まれ。電気通信大学卒業。通信機メーカー勤務。南京事件研究会会員
福永慎次郎[フクナガシンジロウ]
昭和20年生まれ。北海道大学卒業。鉄鋼メーカー勤務。南京事件研究会会員
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感想・レビュー
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