出版社内容情報
一大センセーションを呼んだ表題論文ほか、北京大学助教授が中国のメディア・コントロールの実態を舌鋒鋭く批判した檄文12篇。
内容説明
当局が震撼した爆弾的評論!党中央政治局のもと、80年にわたって言論・報道統制の総本山として君臨してきた中央宣伝部を正面切って攻撃。ネット上に流れるや内外に一大センセーションを巻き起こし、当局によって掲載サイトを封鎖された論文「中央宣伝部を討伐せよ」をはじめ、国内では発表できなかった評論12篇を収載。宣伝部の具体的な活動内容を初めて明かし、ますます陰湿かつ巧妙になる言論統制の実態、さらには腐敗・堕落が進むジャーナリズムの現状を鋭く批判した衝撃の書。
目次
1 改革・発展のボトルネック(中央宣伝部を討伐せよ;地下工作の遺風から脱け出よ)
2 真実を伝えないメディア(イラク戦争報道の成功と失敗;「内と外を区別する原則」と国際報道(国のイメージアップはメディアの任務ではない) ほか)
3 ジャーナリストの主体性を問う(記者は問題意識を持つべきである;記者に主体性はあるのか ほか)
4 隠蔽とプロパガンダ(SARS隠し―蒋彦永先生と『タイム』誌を表彰せよ;「嘘も千回繰り返せば真理になる」 ほか)
著者等紹介
焦国標[ショウコクヒョウ]
北京大学新聞伝播(報道・コミュニケーション)学院助教授。1963年、河南省杞県生まれ。河南大学文学部卒業。同大学院で古代漢韻学修士号、中国人民大学で新聞学博士号を取得。96年から文化省の機関紙『中国文化報』で記者・編集者をつとめ、01年から現職。新聞・雑誌に多数寄稿するほか、ネット上でも精力的に論文を発表している
坂井臣之助[サカイシンノスケ]
1941年、東京都生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。共同通信社入社。2度の香港特派員、編集委員兼論説委員を経て、現在、東海大学非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。