内容説明
教授兼作家である著者が、「いいものを書く」ために必要なことを、あますところなく語る。記憶をどう呼びおこすか、アイデアとは何か、シーンのつくり方、実在の人をどうやって登場人物に変えるか…。本書には、元新聞記者、高校教師など、創作講座の受講者が数名登場し、読者とともに課題にとりくむ。彼らは、練習をかさね、書きつづけてはじめて、自分がほんとうに書きたかったこと、人生の重要なテーマに気づいてゆく。一つのアイデアが一編の作品へと成長していく過程をていねいに見せてくれる、読みごたえのある一冊。
目次
1 さあ、はじめよう
2 記憶を呼びおこす
3 シーンをつくる
4 アイデアをエッセイにする
5 実在する人を登場人物に変える
6 作家の「声」をもつ
7 宝さがしをする
8 暗喩という魔法をつかう
9 建物をきずく
10 読者につたえる
著者等紹介
ローバック,ビル[ローバック,ビル][Roorbach,Bill]
作家。大工、配管工、便利屋等をへて、コロンビア大学大学院修了。同大学およびメイン大学、ヴァーモント大学の創作科で教えたのち、オハイオ州立大学大学院の英語学准教授。現在は作家業に専念している。多数の小説・ノンフィクション作品が「ハーパーズ・マガジン」、「ニューヨークタイムズ・マガジン」などの雑誌に掲載され、短編小説でO・ヘンリー賞、フラナリー・オコーナー賞を受賞している
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感想・レビュー
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hikarunoir
5
課題は既に自発的にやっていることも多かった。愛読者としてのリンクがいくつか啓示的であり、何より語ることについて勇気をもらえる。2016/07/05
mon
1
さまざまな課題(小さな課題から大きな課題まで)に取り組むうちに、素晴らしいエッセイ、回想記、創作ノンフィクションが書けるようになる、、はず。多分。2024/11/26
M_Tenenbaum
0
たまたま図書館で手に取った本2017/02/19
おおたま
0
素晴らしい!プロの作家であり、プロとして創作を教えてきた著者は「作家志望者」の奇妙な生態について深く理解している。その上で「作家志望者」にありがちな傲慢さをバッサリ切り捨て、根気よく励まし、たくさんの課題を出して不足している技術を自分自身で明確にさせる。書き方の本は数あれど、プロ以前の書き手に対しこれほど真摯につづられたものはないんじゃなかろうか。一応回想記、エッセイを書く人に向けた本だが、小説を書きたい人にもおすすめ。2011/10/16
Mayumi Maruyama
0
久しぶりにざっくり再読。課題をやらないと意味がないんだけど。2024/06/21




