出版社内容情報
これまでほとんど表に出ることのなかった内陸部まで徹底取材。宗族や迷信、賄賂など驚くべき実態を明かす。中国報道の金字塔。
内容説明
優れた取材力によって中国のヴェールを剥ぐ。マスコミが報じない中国がここにある。初めて明らかになる中国の真実!中国報道の金字塔。
目次
第1章 富の不均衡―「人民」という名の資産処分
第2章 出口の見えない「三農問題」―農業、農村、農民の行方
第3章 大地と民を蝕むもの
第4章 エイズ問題
第5章 権威支配を支える司法
第6章 獅子と龍―法治と儒教の融合
第7章 台湾の足跡
第8章 権威支配の構図
著者等紹介
山本秀也[ヤマモトヒデヤ]
1961年9月、岡山県生まれ。中国・北京大学哲学系を卒業後、銀行員を経て86年から産経新聞記者。新潟支局、東京本社社会部、同外信部勤務の後、93年7月にシンガポール支局長就任。続いて96年2月台北支局長、97年7月香港支局長となり、98年9月に中国総局の開設にともない北京に赴任した。産経新聞記者の北京常駐はプロレタリア文化大革命中の67年9月追放された柴田穂支局長(故人)以来31年ぶり。2003年4月に帰国後、外信部次長
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感想・レビュー
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まふ
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これは面白かった。中華圏のどの国民も原点は同じメンタリティで動いている、ということである。支配者は権力政治を行い、被支配者はその環境を当然のこととして、自分の都合ばかりに目を向け、公という概念が生まれない。この2極文化が中国人4千年の歴史であったというのだ。だから、蒋介石の国民党も、共産党も双子の政権であり、支配欲と権利欲に固まった支配層および権力には逆らわず自分の利益のみ追求する拝金主義の大衆以外には現れないのだ。なるほど、なるほどの連続である。中国とは、いや中国人とは、そう読まなければならないのだ。2007/02/21