日本帝国の申し子―高敞の金一族と韓国資本主義の植民地起源 1876‐1945

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  • サイズ B6判/ページ数 454p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794212757
  • NDC分類 332.21
  • Cコード C0022

出版社内容情報

朝鮮資本による初の大規模企業「京城紡織」の興隆をとおして、朝鮮近代化に果たした日本の影響を検証。

内容説明

日本統治の経験は朝鮮の工業化にいかなる影響をおよぼしたのか。それは戦後韓国・朴正煕政権時代の驚異的な経済成長とどのようにつながっているのか。朝鮮史研究の第一人者、ハーバード大学のエッカート教授が、史上初の朝鮮資本による大規模企業「京城紡織株式会社」の発展と拡大、そしてこれを経営した高敞(全羅北道)の金一族が産業資本家として成功をおさめるにいたったプロセスを精緻に検証。日韓近現代史における最重要のテーマである日本の植民地統治の「遺産」を初めて公正に評価し、欧米で高く評価された労作。日韓近現代史に根本的な書き換えを迫る、真に革新的な研究。

目次

第1部 朝鮮における資本主義の誕生(商人と地主―資本の蓄積、一八七六年~一九一九年;産業資本家―胎動と誕生、一九一九年~四五年)
第2部 発展のパターン(資本家階級と国家―金融面での結びつき;資本家階級と国家―経営上のパートナー;本国と後背地のはざまで―原料と技術獲得;本国と後背地のはざまで―市場を求めて)
第3部 資本家階級と市民社会(「文句をいわずに」―資本家は労働者階級をどう扱ったか;祖国よりも階級の利益を―内鮮一体と朝鮮の資本家階級)
植民地時代の遺産

著者等紹介

エッカート,カーター・J.[エッカート,カーターJ.][Eckert,Carter J.]
ハーバード大学教授(朝鮮史)。ハーバード大学コリアン・インスティチュート所長。『日本帝国の申し子』により、「ジョン・ホイットニー・ホール・ブック賞」(アジア研究協会)、「ジョン・キング・フェアバンク賞」(アメリカ歴史学会)をそれぞれ受賞

小谷まさ代[コタニマサヨ]
翻訳家。富山県生まれ。富山大学文理学部卒業。主な訳書に『アメリカがアジアになる日』(草思社)、『多重人格はこうして作られる』『完全なる治癒』『エラ;孵化する少女』『心ひとつで人生は変えられる』(以上、徳間書店)『ピクチャーアトラスシリーズ―絵で見る人体大地図』(同朋舎出版)ほか
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomoichi

18
年始早々面白い本でした。日本人でも韓国人でもない著者だからこその中立で歴史に対して真摯に向き合った本になっています。また日本語・韓国語の資料に当たって英語で書かれた本書を日本語に訳した訳者に感謝です。韓国語には訳されていないそうだけど、訳されてしまうと「不都合な真実」がそこにあるので訳されない方が彼らにとって幸せで、「歴史」としては不幸だろう。歴史を裁く事自体が現代人の傲慢であることを彼らは理解できない。もう日帝支配の期間より独立してからの方が長いのにね。そんなに「お兄さん」が好きならそう言えばいいのに。2025/01/05

たぬき

1
儲かる方法があれば、人間集団の中には 儲けようと努力するグループが生まれてくるという、直感的に正しいことを 実直に証明した書2012/10/17

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