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ディリー、砂漠に帰る

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794212603
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0098

出版社内容情報

トップモデルにはなったが、何かを見失ってしまった。喪失感を胸に帰った故郷で、家族を探して砂漠をさまよううちに見えてきた世界の豊かさとは?

内容説明

本書の著者は世界的ベストセラーとなった自伝『砂漠の女ディリー』において、遊牧民からトップモデルになった波瀾の半生と、自ら受けた女子割礼の実態を告白、多くの人々に衝撃を与えた。それから4年、長年続けてきた西洋での生活に疲れ果てた彼女は、自らを見つめ直すため20年ぶりに故国ソマリアへ飛んだ。懐かしい家族と再会し、砂漠の豊かな自然に触れ、ディリーの心は少しずつ癒されていく。しかしその一方で、部族間の抗争や根強い女性蔑視など、いまだ悲惨な現実の数々に、複雑な思いがこみあげる―。だれもが同じように幸福を求めて生きているのに、いつまでも不毛な争いが絶えないのはどうしてなのだろう?世界の矛盾と正面から向き合う著者の、まっすぐなひたむきさが胸を打つ感動の物語。

目次

砂漠の夢
一人ぼっち
不思議な連絡網
異文化
果てしない空の旅
家族のもとへ

かなえられた夢
氏族の誇り

雨季
学校
ウミ
帰る途中のできごと
砂漠の夜明け

著者等紹介

ディリー,ワリス[ディリー,ワリス][Dirie,Waris]
ソマリアの遊牧民の部族に生まれる。13歳で砂漠を逃げ出しロンドンに渡ったのち、写真家テレンス・ドノヴァンに見出され、トップモデルに。その波瀾の半生を描いた『砂漠の女ディリー』は世界的ベストセラーとなる。現在は国連特別大使としてFGM(女性性器切除)廃絶を訴え、ソマリアの窮状を救うための財団「砂漠の夜明け」を設立するなど、多方面で活躍している

武者圭子[ムシャケイコ]
静岡県生まれ。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

草食系

18
20年ぶりの故郷。離れた地から見る故国ソマリアは、内線の荒れ果てた国、泥沼の国と言われるが、家族のいる主人公にとっては活力を取り戻せる国。都会での孤独の苦しみを抱え疲労した主人公は、ソマリアの家族を渇望し、男尊女卑の父親と和解し、女性蔑視の思考に染まる兄から故国の女性の扱いはおかしいのではないかと、思考のシフトをさせた。身近な人に疑問を持たせ思考を広げさせるのは、何より難しい。彼女は落ち込む事もあるし、スーパーウーマンではないけれど、手の届く範囲の人を変えてゆくエネルギーを持つ人。2014/06/10

アイアイ

9
夫ディナとは息子が3歳の時に離婚、それを期に故郷ソマリアに兄ムハンマドと一週間の里帰りをする。再会した母、兄弟たちとの温かい時間。そして老人に彼女を嫁がせ砂漠を逃げる原因となった父との再会。「女をゴミみたいに扱うからこの国はダメなんだ、変わらなきゃいけない」と言う兄。ワリスは一年雨が降らなくても生き延びる砂漠に咲くオレンジがかった黄色い花だと言う。彼女の気高さ強さに憧れます。1~3番大切なのが母、4番目に父。という古い教えそのままに男がゲスです。女が人間だと知らない国の内情が酷過ぎる▽図書館 2015/03/24

おくら

9
色々と考えさせられる本でした。家族の愛、文化の違い、いいようもない憤り。そして、主人公の強さを感じました。世界のどこかでは 自分が常識と思っている事が常識ではない事に驚き、女性が蔑まれている国があるのだという現実が哀しかった。どうしようもできない世界を変えるには どうしたらいいんだろう。 まずは 疑問に思う事、そして「知る」事からだろうか・・ そして、正しい教育。これは どの世界にも必要な事だと実感しました。2012/09/07

けろっぷ

8
ニューヨークにいてもソマリアの砂漠にいても、どこにいても自分らしく生きようとする姿に感動。遊牧民である家族の暮らしぶりは、シンプルすぎて想像も難しいくらいだけど、「必要なものは全部持ってる」と言い切れる潔さに、満たされているのに不満ばかり口にする自分が恥ずかしくなりました。2011/10/19

みるこ

4
ソマリアの暮らしは本当に厳しい。無政府状態なのもそうだし、医療もない。識字率も低い。ワリスも砂漠の暮らしは素晴らしいと言ってはいても、またここで暮らすという選択は結局はしないだろう。息子も連れていけない国では。それにしても表紙のワリス、きれいだな~~。2014/03/27

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