内容説明
朝鮮半島の北西、平安北道の雲山金鉱はアメリカ人が開発した東洋一の金鉱だった。著者はこの金鉱の生産拠点である北鎮の町の大店、酒井商店の子として生まれ、育つ。これまで知られることのなかった日本統治の一面を明らかにする貴重な歴史研究。
目次
第1部 数字が語る日本の朝鮮統治(朝鮮で生まれ育って;日本が朝鮮を統治するまで;日本の朝鮮統治の実際)
第2部 東洋一の雲山金鉱の生産拠点 北鎮(古き時代の雲山郡周辺;北鎮の地誌;北鎮に居住した日本人 ほか)
第3部 アメリカ人が開発した雲山金鉱(東洋合同鉱業会社成立の過程;東洋一といわれた雲山金鉱;東洋合同鉱業会社によって実現されたもの ほか)
著者等紹介
酒井敏雄[サカイトシオ]
1920年朝鮮平安北道雲山郡北鎮面に生まれる。27年北鎮公立尋常小学校に入学。34年、平壌公立商業学校に入学。40年日本大学専門部経済学科入学。42年9月繰上卒業。10月北海道帝国大学理学部植物学科に入学。43年12月、朝鮮第224部隊に入隊。平壌師管区司令部直属の施設で発熱バクテリアの研究に従事。46年名古屋に復員。49年名古屋市福祉局名古屋市衛生研究所に勤務の後上京し、民間企業に勤務。74年通信機メーカーの村田電機製作所を定年退職。2000年には関係資料約2千点を東京大学総合研究博物館へ「三好学顕彰酒井文庫」として寄贈
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