出版社内容情報
イタリアで女優として活躍する作者による、繊細で美しい大人の恋愛小説。ヨーロッパ各国でベストセラーとなり、伊ストレーガ賞を受賞した話題作。
内容説明
外科医ティモーテオの愛娘、アンジェラが交通事故に遭い、彼が勤める病院に運び込まれる。意識不明の娘の枕許で彼が語りだしたのは、ひとりの女の話だった。惨めでみすぼらしい、彼が唯一愛した女の話―。イタリアをはじめヨーロッパ各国でベストセラーとなり、２００２年、イタリア文学界の最高峰、ストレーガ賞を受賞した話題作。
著者等紹介
マッツァンティーニ，マルガレート［マッツァンティーニ，マルガレート］［Ｍａｚｚａｎｔｉｎｉ，Ｍａｒｇａｒｅｔ］
１９６１年、ダブリンで作家の父と画家の母の間に生まれ、５歳のときにローマへ移る。演劇芸術アカデミーを卒業後、すぐれた舞台俳優として、おもに古典劇のヒロインを演じ、脚本も執筆。１９９４年に処女作『亜鉛のたらい』を発表し、カンピエッロ精選作品賞を受賞。１９９８年には戯曲『マノーラ』を、２０００年には独白劇『ゾロ』を発表している。２００２年には『動かないで』が高く評価され、ヨーロッパ各国でベストセラーとなり、イタリア文学界の最高峰、ストレーガ賞を受賞した
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
umeko
5
交通事故で意識不明の愛娘に語りだす、父が過去に愛した女性の話。「不倫」という一言では片付かない純愛。誰かを愛することの幸せを感じる。2010/08/28
takao
2
ふむ2024/11/03
かんちゃん
2
現在と過去、現実と想像（妄想）がザッピングする構成で、何がいつ起こったのかを把握するのが難しかった。意識不明の娘に語りかける内容としてはどうなのか、という気持ちはありつつ、常に緊張感のある展開で、最後まで読まされてしまった。2023/09/18
きき
1
純愛かなこれ？何だか狡い男に良いように弄ばれただけのように感じたけど。常に逃げの姿勢で妻に自分の不満をぶつけるわけでもなく居心地の良い不倫相手に逃げるだけ。彼の愛を独占してる貧しい彼女よりも夫の恋愛に何も言わず耐えた妻に同情した
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