内容説明
葬式はお金がかかるもの。そう決めつけていませんか?じつは葬儀業界にはびこる悪徳業者が、あの手この手で値段をつり上げているというのです。たとえばこんなことは知っていましたか?「葬儀一式」の料金では葬儀は出せない。使い回しの祭壇で数十万円も請求される。生花も他の葬儀から使い回しされている…これはまだまだ序の口。実際にはもっとすさまじい手口が横行しているというのです。その実態をくわしく描き、悪徳業者にダマされず、本当に心のこもった葬儀を出すための基礎知識をお教えします。
目次
遺体争奪(警察の場合;病院の場合)
悪徳業者の手口―お通夜~葬儀・告別式・火葬
遺体ブローカーの告白
「互助会」の正体
悪徳業者から身を守る方法
著者等紹介
黒木昭雄[クロキアキオ]
1957年、東京生まれ。元警視庁巡査部長。23年間の在職中に23回、総監賞を受けている。現在の警察のあり方に疑問を抱き、99年に依願退職。以後「捜査するジャーナリスト」として警察の問題を中心に広く社会問題を取り上げている。葬儀業界の問題については、「アサヒ芸能」で取り上げて注目された。「週刊文春」「週刊朝日」「アサヒ芸能」等に寄稿するとともに、テレビのコメンテーターとしても活躍している
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感想・レビュー
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あずさ
2
お葬式にはお金がかかるとよく聞くけど、ここまで闇の業界だとは思わなかったです。適正価格がわからず、車1台買うほどのお金を払わなければならなくなるとは恐ろしい。市民葬、確かに減ったなー、時代の流れかなと思っていたけど、この本を読んで、わざわざそういう流れを作ったんだなー、と納得。ちゃんと知識を持っておかねば。2015/07/07
タンク
0
葬儀の値段にはピンからキリまであるが、その値段の裏に迫る内容。大きな買い物になるだけに、そのからくりを知っておくことは自衛にも役立つと思います。
Wyoshi
0
いまだに業界に不透明感が残る世界の裏側を明らかにしたルポルタージュで、なかなかためになる。カレンダーや都合に合わせて死ぬ日まで調整している可能性がかなり高いという点にはびっくりした。さもありなん、と思わせる。ただ、最近のネットの発達で、こういった世界にもかなり透明感が出てきた。ネットを探すと値段に自信のある業者がたくさん出てくる。しかし、いまだに葬式を出す人たちは老人などのネット弱者が多いだろうから、そういった人を標的にした悪徳業者は生き残っているはず。2012/07/17
とらきち
0
良著。なんで葬儀場の食べ物ってあんなにまずいのかと思っていたけど、その理由がよくわかります。この本は読んでおいて損はないです。2011/11/11
amnesi
0
業界の汚さがよくわかった。良心的な業者を見分ける手段がもう少し具体的だといいけど、参考にはなった。2008/12/17