内容説明
ある社会の変化を知るには、女性を見ればよいと言う。メディアでは、決まっていささかセンセーショナルに「最近の女性たち」が語られる。しかし本当のところはどうなのだろう?そんな疑問を抱いた在日フランス人女性ジャーナリストが、主婦、女子高生、働く女性から国会議員まで百名以上にインタビュー。彼女たちひとりひとりの話に耳を傾け、本音と実像をさぐった。「ありのままの私」「自分らしい生き方」「本当の自分探し」―彼女たちの言葉を通して見えてきた日本社会とは。丹念な取材から、変わりつつある日本社会の現状を浮き彫りにした貴重なルポルタージュ。
目次
第1部 日本社会の新しい流れ(自分らしさとわがままの境で;快楽主義の増大;女性たちはなぜ日本を出ていくのか;道を切り開く創造的な「自分探し」)
第2部 女性をとりまく五つの領域(働きたい、公平な条件で;政治や企業での決定権はいまだにもてない;子供か、それとも自由か;結婚の代償;男たちはどこにいるのか)
著者等紹介
ガリグ,アンヌ[ガリグ,アンヌ][Garrigue,Anne]
1958年パリ生まれ。ジャーナリスト。84年に日本のフランス大使館に赴任する夫と結婚、東京へ。通信社やフランスの経済新聞の通信員として働く。88年に一時フランスに帰国。92~95年まで韓国で雑誌の編集に携わる。95年に再来日し、98年、本書『Japonaises,La R´evolution Douce』を上梓。2000年、フランスに帰国
後藤淳一[ゴトウジュンイチ]
1964年東京生まれ。中央大学大学院文学研究科博士課程前期修了。フランス語翻訳者
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感想・レビュー
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- 和書
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