代議士になったパリの娼婦

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794211194
  • NDC分類 956
  • Cコード C0098

出版社内容情報

少女期のレイプ、拒食症、麻薬中毒、売春――。苦しみ続けた日々をバネにあらたな人生を切りひらいた女性の胸を打つ手記。

内容説明

私の歩いてきた道は困難なものだったし、これからも困難は続くと思う。私の傷ついた少女時代、ブリュッセルの夜、パリの歩道、コカインとそれに伴う地獄、その傷痕、喪の悲しみと愛の喜び―私は傷だらけなのだ。しかし私は生きている。危険のない人生などありえない。あとは夢が残っているだけだ。夢しかないと言えるのは、大勝利ではないか。―麻薬漬けの生活から立ち直り代議士になった元パリの娼婦がつづる、凄絶な半生。苦悩に満ちた過去を糧に人生を切りひらいた一人の女性の感動の手記。

目次

明日のために私は宣誓した
あの男が私のなかに入ってくる
言われるままにポーズを
愛の終わりは拒食症
本物の男ジャン=ミシェル
私は娼婦のジルダ
逃れられない麻薬漬けの日々
人生をやりなおすとしたら
地獄の禁断症状
子供が欲しい
“ならず者”の死、過去との決別
出産そして離婚
青い海と輝く太陽の島
政治の世界へ―穏健左派
命を生みだす幸せ
初めての議会演説「娼婦に人権を」
行動する娼婦たちの団体“アスパジー”
“愛すること”と“愛されること”を求めて

著者等紹介

カスティオーニ,ニコル[カスティオーニ,ニコル][Castioni,Nicole]
1958年7月14日ジュネーブ生まれ。18歳でオリンピックの金メダリストと結婚するが、6カ月で破綻。モデルをしながら、ゴダール監督の映画にも端役で出演する。21歳のときにパリに出て、23歳で娼婦ジルダとしてサンドニ通りに立つ。84年26歳のときにジュネーブに戻る。29歳で2度目の結婚、長女を出産し、3年後に離婚する。95年36歳のときに、スイス社会党から町議会選挙に立候補し、当選。同年、空席によりジュネーブ州議会議員となり、97年10月まで代議士を務める

奥光宏[オクミツヒロ]
フランスの友人と共同で井上靖、筒井康隆、藤原智美、柳美里などの長・短編小説をフランス語訳し、おもにストック社から出版。そのほか、森秀樹の漫画『墨攻』11巻(トンカム社)も仏訳。同時に、1920~50年代にパリ文壇で活躍した日仏混血作家キク・ヤマタの小説を75年ぶりに復刊するなど編集にも関わる。パリ在住。本名・正宏(ただひろ)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Koning

25
タイトル通りの自伝。甘ちゃんだった小娘がまんまとヒモ野郎に騙されてドラッグ漬けになって転落してそこから這い上がってという話。で、確かに後半の活躍については日本との違い(特に職業意識というか、娼婦のプライド的な何か)が大きくて日本じゃ考え難いだろうなーという感じ。おっさん側からの日本のルポ的新書を読んだ後に読むとあれはやっぱりそういうことだよねぇと思わざるを得ないというか。そんなに長い文章じゃないので乗ればさっくりと読めると思うけれど、考えちゃうと先へ進まないことおびただしい本ではありました。2015/07/25

アン

1
大変な経験をして、凄い努力をして、自分の人生を切り拓いた方なのだと思う。でも前半の転落を、親のせい、恋人のせい、社会のせい…にしてると感じてしまい、いまいち共感できませんでした。2015/02/13

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