パラノイアに憑かれた人々〈下〉虫の群れが襲ってくる

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794210845
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C0098

内容説明

パラノイアの妄想は、かすかな疑念から始まって、徐々に強固な確信へと発展していく経路をたどる。その果てに悲劇的な結末を迎える人々も少なくない。無数の虫や寄生虫に襲われるという男。身長30センチの小さな人間に襲われるという男。孫子の兵法に耽溺するチェス・プレイヤー。安モーテルの部屋で突然、神になってしまった男。リビングで観ていた映画が実生活に混ざりこんでしまった女性も登場する。文豪ヘミングウェイの自殺の陰にも「パラノイアの悪魔」がいたという。われわれが認識している「現実」はどこまでが本当の現実なのか。妄想と現実とのはざまで翻弄される人々の姿に、人間存在のあやうさが浮き彫りにされていく。

目次

第5話 虫の群れが襲ってくる
第6話 殺人生物群
第7話 チェス・プレイヤー
第8話 神になった男
第9話 十番目の災厄
第10話 小人退治
第11話 パラノイア急行
エピローグ ヘミングウェイの墓所にて

著者等紹介

シーゲル,ロナルド[シーゲル,ロナルド][Siegel,Ronald K.]
カリフォルニア大学ロサンゼルス校精神医学行動科学科准教授。法精神薬理学の専門家として、注目を集めた数多くの刑事事件の鑑定証人を務めている。科学雑誌OmniやScientific American等に寄稿している。ロサンゼルス在住

小林等[コバヤシヒトシ]
翻訳家。慶応義塾大学大学院社会学研究科修了
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

3
妄想に囚われた人々を具体例で解説した内容。下巻は、無数の虫に襲われる妄想に駆られて自分の身体を切り刻む人々や、薬の副作用や依存症の果ての症状としての妄想に襲われた結果の悲劇が、とても生々しい。所々が小説のように出来過ぎている感じがあるけれども、妄想症の苦しさは伝わってくる一冊。2013/03/06

takao

2
ふむ2022/05/30

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