犬たちの礼節ある社会生活

トーマス，エリザベス・マーシャル【著】〈Ｔｈｏｍａｓ，Ｅｌｉｚａｂｅｔｈ Ｍａｒｓｈａｌｌ〉/木村 博江【訳】

草思社（2000/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 286p／高さ 20cm
• 商品コード 9784794209900
• NDC分類 645.6
• Cコード C0045

内容説明

犬はどのようにして家族にとけこむのか？人間、猫、オウムの住む家族に新しく加わってきた犬たちは、どのようにしてそこにとけこみ「社会生活」を築いていったのか。人類学者が自らの犬を観察して犬の心を克明に描く。全米でベストセラーになった『犬たちの隠された生活』『猫たちの隠された生活』に続く三部作完結編。

目次

人は動物の心を理解できるか
サンドッグとの出会い―異種混合集団の発端
サンドッグ、老犬たちと出会う
サンドッグの闇の部分
人間を真似る犬
サンドッグ、ビーンに出会う
黒い犬ミスティ加わる
ミスティ、自立を知る
序列へのこだわり
パールのデビュー〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[印度 洋一郎]

犬や猫達の社会性に着目する著者による、「異種族共存」の実態。著者が飼っている犬達、猫達、オウム達の中に、新たに犬や猫が入って来ると、犬同士、犬と猫、犬とオウム、そして犬と人間という異なる種族間の関係が生まれる。一体彼・彼女達はどうやって集団に入れてもらうのか？ 又、集団内での立ち位置は？ その犬のキャラクターによって、収まり方も違うし、交友関係も違う。著者の非凡な観察力によって、犬達の豊かで複雑な感情が読む側にも伝わって来る良著だ。犬同士がこんなに駆け引きやパワーポリティクスをしているのは、驚いた。

2013/07/20

[naochan]

人間5人、犬7頭、猫9匹、オウム5羽。所帯がいちばん大きかった時期の著者家の顔ぶれ。生活の中で犬たちの行動から仲間意識や順位争いなど著者が感じとる感情や感覚が分かりやすく綴られています。犬の個性をしっかりとらえ、全てに愛情をもち、接していることがわかります。そして犬にも感情があり、そのうえでの行動があるのだと。私も感じています。興味深い個性的な犬たちが多く楽しく読む事が出来ました。

2015/08/02

[にゃも]

『犬たちの隠された生活』の続編的な本。個人的にはこちらの『礼節ある…』の方が読みやすかった。 犬は知れば知るほど面白い！

2011/11/29