出版社内容情報
目に見える便利さや快適さを求めても得られない真に価値あるものとは。
内容説明
人は視覚だけに頼ってものを見ているわけではない。住み慣れた街であっても、歩き方しだいで旅にもできるのは、人が視覚だけではなく想像力を使って自らの視点を拡大したり縮小したりできるからである。そろそろ私たちは、すっかり萎えてしまった想像力をもう一度鍛えなおす必要がありそうだ。目に見える便利さや快適さの陰に隠れて見えなくなってしまって心の目でしか見ることのできない真に価値あるものに光をあててみようと思う。本書は「便利なもの、不便なもの」「見えるもの、見えないもの」「快適なもの、不快なもの」「似ているもの、似ていないもの」「大きいもの、小さいもの」「変わるもの、変わらないもの」をとりあげ、それぞれをテーマに、気鋭の学者・作家・文化人三十人がエッセイと対談で、今という時代と私たちの足下を見つめ直した楽しい読みものである。
目次
1 便利なもの、不便なもの
2 見えるもの、見えないもの
3 快適なもの、不快なもの
4 似ているもの、似ていないもの
5 大きいもの、小さいもの
6 変わるもの、変わらないもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuko Ozaki
1
大好きな池田晶子と谷川俊太郎が収録との事で手に取った一冊。 池田氏は相変わらずの切れ味の良い文章で、「仰る通り!」と、何度膝を叩いたことか。 あと印象に残ったのは池内了のウロボロスの蛇。 天文学とか宇宙とかブラックホールとかに関心を持てる自分だったら良かったなと思った次第。 そんな事に興味を持てる素敵な大人になりたかった。2025/09/21
Asadaman
1
今は失われてしまった良き伝統・文化、また時代がどんなふうに変化してきたかについて様々な切り口から知ることができた。本質的な良さを考えて生きていきたい。2015/01/17
kinoko-no
1
「何もしない1日」こういうのがあってもいいな。2009/08/04
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