出版社内容情報
生きることに価値はあるか?
この難問に答える
内容説明
「生きる」とは、なにを意味するのか?それは他の生物の命を奪って、自己のうちにとりこむことを意味する。人間を含め、あらゆる生き物は、他者を犠牲にすることでしか、自分の存在を維持できない。しかし、それならば、我われのモラルや道徳は、いったいどこから生まれるのか?生きることとモラルは矛盾するのではないか?本書は、このように、ときには我われの存在を否定しかねない、さまざまな疑問を提示して、神なき時代を生きる現代人にとっての人生の意味を問いかける。ミリオンセラー「他人をほめる人、けなす人」の著者による、示唆に満ちた人生論である。
目次
正しく生きることは可能か
道徳はどこから生まれるのか
「役割を演じる」ことの害悪
悪人とは
科学は人間を幸福にできるか
ニヒリズムの効用
過去にどんな意味があるのか
宇宙をつくりだす人間の心
なんのために進化するのか
神の存在理由〔ほか〕