出版社内容情報
小さな台風によって、なぜこれほど多くの人命が奪われたのか。
フィリピンのレイテ島で起きた未曽有の大災害をめぐる新鋭の力作ノンフィクション
内容説明
それは小さな台風だった。氾濫した川も小さかった。その町オルモックも人口十三万人と小さかった。にもかかわらず、八千人もの死者を出す未曾有の大洪水が起きた。かつても洪水はあったが、このような被害をこうむることはなかった。いったい、なぜ?著者は現地をくりかえし訪れ、多くの人びとに取材した。その結果、明らかになったことは?満を持して放つ新鋭の力作。
目次
序章 島の背骨の夜
第1章 海の向こうの洪水
第2章 「緑の島」の旧島民たち
第3章 背後の山地へ
第4章 弔いと胎動
第5章 背骨山脈
第6章 オルモック島の旧跡
第7章 あの「島」へ
終章 流されてきたもの
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