内容説明
孫娘にあてた置き手紙に、老女は自らの過去を告白し、女から女へと受けつがれる生の悲哀と孤独を語りかける。本国で200万部を突破、イタリアの若手女性作家による大ベストセラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
no6
3
「逝ったものが胸にのしかかるのは、いなくなったためというより、おたがいに言わなかったことがあるためなのだと。」という言葉がとても心にしみます。2011/04/17
dumpty
3
作者も、ある程度の年齢にあるのかと思っていたけれど、36歳の作品とはびっくり!2004/02/12
ochatomo
2
祖母が孫娘に語り残す生きる苦痛と喜びの記憶 「人生でいちばん大切なのは《心の声》に耳を傾けること」 人生の知恵をこの本で知っても体験するまでは理解できないだろう 愛情と情念の的確な表現に感動する 1995刊2010/07/19
4
2
自分では言葉に出来なかったことを言い表してくれている部分が多々ありました。自分の中にある弱い部分を突かれるのでとても疲れましたが、読んで良かったですし、また読みたいと思います。親の罪は子におよび祖父母の罪は孫におよぶとか、不幸は女から女へ受けつがれるとか、ん?と思う部分があったのですが、「この人はそう思ってるんだな」程度に思うべきでしょうか。にしてもなんだか最近、登場人物が事故死する話をよく読むような…。2016/04/20
erida
2
死期を悟った祖母からの、孫娘への手紙。主人公にとっては嫌な思い出を書き記しているので、泡のような思考が少しずつ核心に近づいていく、その感じがリアル。星の王子さまって有名だけど、オマージュしている小説を読むのは初めてかも。もしかしたら知らんだけでいっぱいあるのか?でも、イタリア人が解釈した星の王子さまというのもなかなか見られないよ。イタリア語で飼いならすってなんて言うんだろうね。オルガとイラリアはいろんな意味で対比されてる。子供に見せられない父親。救済者。娘のほうがダメになってしまったのが嫌な展開。2012/11/11




