ではまた明日

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ではまた明日

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794205940
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

毎日の日記の末文にそう書きつづり、明るさを失わず、精一杯に生きて逝った著者。ガンと告知され、残された命を生きて11か月。彼は「科学者になりたい」という希望を捨てず、最後まで受験勉強をつづけた。18歳の彼が残した言葉は、われわれに真の勇気と生きることの意味を教えてくれる。

目次

受験直前に病気発見
父から病気の詳しい説明を受ける
腫瘍は悪性だった
鼻と目と頭に激痛が走る
生死なんてどうだっていいや
本場の漢方薬
今日から家の中だけで
どう生きるかもその人の自由
これ以上複視が進まないでほしい
脳幹部に新しい影
ではまた、明日も明るく

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chimako

81
大学受験直前に癌が分かった西田英史君の日記。26年前に刊行され重刷されている。当時は話題になった手記だったのだろう。自分の病気と向き合い、生き抜こうとする強さや言い様のない絶望感や家族友人に対する素直な思いがしっかりとした言葉で綴られている。これを本にしようと考えたご両親の想いを想像する。「生きた証」という言葉が浮かぶ。あとがきの中で癌に犯された西田君本人から臓器提供に関する質問を受けたとお父様が書いている。誰かのために役立ちたいと願う息子の気持ちを叶えてやれない不憫。「ではまた明日」とそれが最期の日記。2021/03/08

メタボン

33
☆☆☆★ 最後まで前向きに生ききった西田くん。君の存在は忘れない。そもそもあと幾ばくも生きれないとわかっても、受験勉強を続けようという意志を持つこと自体、凄い生き様だと思う。日記の文体も、一人の若者が生きた証として、すごく共感を持てるものだった。2023/03/05

ばいおくん

8
彼は、私が高校1年生のときの、割と仲の良いクラスメートでした。進級してクラス替えがあり、かつ志望方向が異なったため同じ授業を受けることもなく、接点がないまま、卒業を迎えました。このような事情があったことは、卒業して数年してから風のうわさで聞きました。この本の噂、ドラマの話も聞きましたが、当時は信じられない気持ちか、全く世界が違う話として。。。あれから20年がたって、私は父親になりました。改めて彼の手記に感謝。私は父として、彼の言葉を、真剣に考えなければなりません。ありがとう、西田。あえて君はつけず。合掌2013/06/04

遠宮にけ❤️nilce

4
10年以上前に読んで時々読み返す本。 受け入れ難い現実を前に気もちを無視するのではなく、飲み込まれるのでもなく、見つめる。明日の私のために日々整えようと試みる。未来を信じる。日々言い訳に終始してしまう自分を顧みては、彼はとてつもない人だと圧倒されてきた。でもこれは自分に癖付けることなんだと最近思うようになった。日々スタートを切る。そうして自分を育てる。状況がいくら不味くてもその時々のベストを尽くし、自分を誇る。打ちのめされた日も、とても誇れない日も明日はと信じる。目の前の一歩に集中して。学びの多い本です

脳疣沼

3
素晴らしい生き様、死に様。善く生きるとはこういうことを言うのだと思った。若いのにあまりにも立派である。善く生きるには、目の前のことに真剣になることである。2017/05/25

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