内容説明
フロイトの研究対象として有名な精神分裂病患者ダニエル・シュレーバー。四十二歳にして発狂した彼の狂気の根源は、実は幼児期の厳格な父の教育にあった。愛ゆえに子どもを独裁し迫害してしまう教育熱心な親が、子どもの心理にどのような影響を及ぼしたのか。シュレーバーの幼時体験と発狂後の回想録を綿密に比較しながら再解釈を加え、精神分裂病をもたらした教育の悲劇と恐怖を鋭く分析する。
目次
第1章 狂気のモデル
第2章 父
第3章 父の教育法
第4章 記憶と幻覚
第5章 自然と不自然
第6章 性・父と息子
第7章 身体の言語
第8章 フロイトの分析
第9章 「あれ」の迫害
第10章 パラノイアと迫害
第11章 コンテクスト、背景、遺産
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
EnJoeToh
14
シュレーバー症例は、教育学者でもあったその父親の教育の内容そのままである、という本。2020/08/30
十人十色
0
難し過ぎて断念…2016/06/22
葛
0
1975 ©️Soshisha 訳者との申し合わせにより検印廃止 1975年4月10日第1刷発行 1994年9月20日新装版第1刷発行 著者:モートン・シャッツマン 訳者:岸田秀 装幀者:本山吉晴 発行者:加瀬昌男 印刷者:春山宇平 発行所:株式会社草思社 印刷:株式会社共立社印刷所 カバー:株式会社大竹美術 製本:大口製本株式会社 表紙の絵:ポール・クレー2019/10/08