内容説明
紛争の続発する現代の世界情勢を考える上できわめて重要な示唆に富む『太平洋戦争とは何だったのか』の著者による名著。
目次
満州建国と上海事変
リットンを待ちつつ
混乱する西側
国際連盟の結論と日本の脱退〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
44
大戦終結後29年年後の1974年に著された本書は、極東軍事裁判などにも現れる「満州事変がアジア太平洋戦争の始まりだった」、さらにこれが「満州事変以来日本は中国への領土的野心を一貫して持っていた」に対する疑問を解きほぐそうとしたものだ。そこで明らかになったのは、訳者あとがきに整理されているように、国際連盟の結成時からの欠陥が明らかになったことと、欧米の3大国の外交を主に見ながら、日本を含む関係諸国の様々な対応が、それ以前の歴史を含め相互に関連して展開したという歴史のダイナミズムだ。まさに実証の成果と思う。2020/09/17
Katsusuke Taira
0
test2019/02/17
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