内容説明
脱共産主義、民族問題、経済格差の拡大。冷戦後に生じつつある地球規模の大混乱を鋭く分析。日米をはじめ先進世界は今何をなすべきかを説く。
目次
第1部 組織化された狂気の政治(大量死の世紀;全体主義のメタ神話;強制的なユートピア)
第2部 政治意識の目覚めを超えて(ささやかな信念の勝利;豊かさがもたらす精神の空洞化;哲学の分極化)
第3部 比類なきグローバル・パワー(グローバル・パワーのパラドックス;色あせた自由のメッセージ;顔の見えないライバル)
第4部 グローバルな無秩序(地政的な真空地帯;ファシズムという不死鳥;グローバルな不平等の拡大)
第5部 支配の幻想
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうろう
1
内容が抽象的で訳文も堅く、読み進めるのが多少苦痛だった。現在のウクライナの状況をP171でしっかり考察してるのは流石だが、原著が出版された1990年代前半は、まだまだ「アメリカの後継者として浮上する国として、日本をあげている」(P101)見方も主流だったんだな…。隔世の感がありますわ。ブレジンスキーはかなりの反共主義者なのがよくわかった。しかし、毛沢東をヒトラーやスターリンと同一に扱うのには違和感大ありだ❗️中国が米国と張り合うまでになると、この本では一言も触れられていないのにも、先見の明が無いと感じた。2022/02/28
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- 和書
- 萬葉辞典の謎 文春文庫