内容説明
本書は無類の自動車狂から自動車評論家となった著者の半生を、これまでに出会ったさまざまなクルマたちを語ることによってつづる懐かしくも楽しい青春記である。クラウンからスバル360、プリンス、フェアレディなどまで、それぞれのクルマたちに、どのような設計思想が具現化されていたかの回想は、ひとつの体験的戦後自動車発達史であり、今日の日本車の行き詰まりを根源に遡って考える試みでもある。
目次
第1章 すべてはクラウンから始まる
第2章 国産車の方向は決定された
第3章 BC戦争の始まり
第4章 ぼくの乗った軽自動車たち
第5章 消えてしまったクルマたち
第6章 サニーはなぜカローラに負けたのか
第7章 スポーツカーこそわが命
第8章 『間違いだらけ』を出してから
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マサトク
1
ブックオフの100円棚に置いてあった20年も前の本だが、これが実に面白く読めた。戦後の日本自動車黎明期からオイルショック前後あたりまでのクルマについて多く書かれてある。ものの見方も面白いし、著者の個人史にもなっているので、その背景にある事情を知れるのも良かった。まだまだ活躍していて欲しかったが。2015/05/10
文章で飯を食う
0
おもしろかった。
おどやまおどす
0
1994
真塚なつき(マンガ以外)
0
ぼく自身は運転免許も持ってないし自動車のこと何も知らんので、クルマのスペックを列挙するところはまったく理解が及ばないし、『間違いだらけの~』も名前を聞いたことがある程度で読んだことはないけど、ひとつのオーラルヒストリーとして面白かった。自動車のこと何かしら知りたいと思って手にとって、教科書的な日本自動車史ではなかったけれど、読んでみて良かった。2023/08/10