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内容説明
ゲイとして生き、異国で孤独な闘病生活を送る日本人が、いま初めて心の内をありのままに語る。密着取材による書下しノンフィクション。
目次
マイ・ピーター
1 渡米
2 ゲイであるということ
3 感染発覚
4 ダブル・クロゼット
5 発病、そして告白
6 決断のとき
7 死に直面する
8 ホスピスにて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴木律
1
LGBTQに対する偏見マックスだった時代に、アメリカへ渡りエイズになってしまった日本人。アメリカでは医師やナース、ボランティア団体の人などが、支援という形で彼を支えてくれるけど、友達や家族は周りに居ない。エイズに1人向き合い、自分に折り合いを付けて闘病する姿に、胸が痛んだ。不法滞在の彼を治療してくれたアメリカの懐の深さは、今も変わらないんだろうか。2024/06/22
さんしょ
0
父親は、エイズを発症した実の息子に「青酸カリを飲んで死んでほしい」といった…という衝撃的なフレーズがカバーに書いてあったが、本文はごく淡々と、渡米から感染、発症の経過が書かれている。エイズを発症したゲイであること以外は、希薄な人間関係しか築けなかった人の一般的な闘病生活として読める。羅川真里茂『ニューヨークニューヨーク』に出て来る中国人ゲイを思い出した。2011/07/30
ポストイット
0
2023年31冊目。当時は感染経路がやや不明で怖かった、という記憶。どう言った流れで感染し、どういう風な治療がなされていたのかは興味深かった。 エイズに罹患してしまった事は可哀想だと思うが、そもそも奔放な性生活が原因。HIVが蔓延しているという事実があるなら気をつけるべきではないか。これはゲイだからとかという問題ではない気がする。それにしても家族の対応は酷い。2023/11/17
cebola6
0
エイズに対する社会対応は コロナ禍ではどんな教訓になったのだろう そんな思いで読了2021/08/29