校門の時計だけが知っている―私の「校門圧死事件」

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校門の時計だけが知っている―私の「校門圧死事件」

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794205018
  • NDC分類 376.4
  • Cコード C0036

内容説明

この事故はなぜ、どのようにして起こったのか。それは本当に管理教育の生んだ悲劇なのか。裁判は終わり、私への刑は確定した。しかし、マスメディアが隠蔽した事件の真は意味を探る私自身の裁判は終わっていない。世の中を震撼させた「校門圧死事件」の真相と背景を当事者が綴る。

目次

プロローグ 私の裁判は終わらない
悲劇の日
なぜ遅刻指導をするのか
知られざる高校教育の現場
裁判で明らかにされたこと(責任の所在;事故の状況)
マスコミが事件を変えた
私は教師であることを誇りにしていた―私の教育論
エピローグ その後の高塚高校、その後の私

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

有智 麻耶

8
この制度を作った上が悪い。私は悪くない。当日一緒にいた教師二人にも責任はある。私は悪くない。マスコミのせいで辛かった。私は悪くない。行政に問題がある。私は悪くない。判決を出した司法にも問題がある。私は悪くない。私は多くの生徒に愛されていた。私は悪くない。私は制度にただ忠実に従っただけだ。私は悪くない。被害者が私の死角から走ってきたと思われる。私は悪くない……結局学校とは教師中心に回っているものであり、教育現場において生徒に目が向けられることはほとんどない。この事件から20年以上たった今も、何も変わらない。2013/07/13

ナリボー

5
6/10 校門圧死事件の加害者による一冊。生徒を死なせた事実は消えないにもかかわらず最後まで自分は学校のルールを守ったまでという論調で、命より大事なルールとは何か全く理解が出来なかった。またやる気のない生徒や意欲のない同僚、自分を守ってくれない上司や教育委員会への不満が多く辟易とした。ただ同時に教師という職業に筆者なりに向き合っていたのであろうということも感じ取ることは出来た。2024/04/11

ぞだぐぁ

1
90年代初頭に神戸で起きた、高校生校門圧死事件で逮捕された先生が投獄前に書いた本。私が保育園に入るより前の事件なので当時の世論がどうだったかの記憶はないが、警察の取調べやら報道の容疑者叩き、それに教育関係が現場の教師に負担と責任を押し付ける辺りは20年経った今の感覚と変わらない様に感じた。2015/10/16

ツーラン

0
校門に挟まれて生徒が亡くなる事件の門を閉めた教師が書いた本で当事者の気持ちがつづられていますが、一緒にいた教師2人か予想外の動きをしたとか、学校側が全部責任を押し付けた。マスコミの攻撃、久米宏は適当発言。裁判での目撃者の生徒たちの証言に反論したり。当時の生徒たちの弛緩した環境や自分が生徒たちから慕われてたかなど。やはりどうしても言い訳とか反論が主になってる感じで、当然、亡くなられた方は自分の気持ちの本も書けないので虚しい気持ちになる1冊でした。2023/11/21

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