内容説明
モーツァルト生誕の地、また映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台として知られるオーストリアの小さな町ザルツブルクのガイドブック。優雅に曲がりくねるザルツァッハ川を中心に広がるこの美しい町を、「塩の城」としての起源から、大司教区だったころの歴史的エピソード、文化遺産、音楽、食べ物、住民気質、郊外の見どころなど、その魅力をあますところなく描いた決定版。
目次
序章 魅惑の町、ザルツブルク
1 輝かしい遺産
2 町の表情
3 ザルツブルクの音楽
4 町の住民と旅行者たち
5 町のかなた
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
7
「約千年ものあいだ、ザルツブルグとその教区に属する広大な領土を支配したのは、大司教侯と呼ばれた人々だった。神聖ローマ帝国のなかでもその地位はたいへん高く…権能は経済、土地の管理、軍備、建築、醸造、娯楽、そして本来の仕事である全領民の魂の救済といった、あらゆる方面に及んでいた」権力の亡者となっていたヴォルフ・ディードリヒ。大聖堂が火事になっても意に介さず自ら手を下したとも。墓地を移すために55軒の家が取り壊されたが、市の壁を外側に移し住宅不足を緩和。完璧な芸術効果を生み出す為に綿密に計画されていたという。2022/10/09