内容説明
80年代を迎えたばかりのアメリカ。通常ならば死ぬはずのない肺炎と、良性のはずの肉腫に全身を侵され、やせ細り、ひからびた胎児のように全身が縮こまり丸まって死んでゆく患者たち。その「奇妙な病気」は同性愛者だけがかかるように思われた。死者はどんどん増え、伝染病の可能性があった。しかし当局の対応は遅れた。ゲイ社会も無視しつづけた。ゲイ社会は「ゲイの病気」など認めたくなかった。他の人びとは「ゲイの病気」などに関心を払わず、マスコミもまた深刻に考えなかった。多くの人が見て見ぬふりをし―そして、ウイルスは広がった。エイズ蔓延の隠された真実を徹底的な調査取材をもとに描いた全米大ベストセラー。
目次
第1部 見よ、青白い馬が
第2部 それ以前(1980年)
第3部 道を開く(1981年)
第4部 深まる闇(1982年)
第5部 戦線(1983年1月‐6月)
感想・レビュー
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