内容説明
大国スペイン、イギリスはなぜ没落したのか?膨大な歴史的事実から検証する500年間の大国興亡史。
目次
第1部 産業革命以前の世界における戦略と経済(西欧世界の興隆;覇権に手をのばしたハプスブルク家1519~1659年;財政、地理、そして戦争の勝利1560~1815年)
第2部 産業革命の時代の戦略と経済(産業革命と世界の勢力のバランスの変化 1815~1885年;二極世界の到来と「中級大国」の危機(1)1885~1918年)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
isao_key
7
上巻は主に欧米の経済や国力の変遷を1500年から第一次世界大戦までについて考察している。本書は1988年8月に発行された旧版で、手元の版は1988年11月の17版である。日本人にはあまりなじみのない欧米列強の国々の興亡の歴史について書かれた大著だが、発売当時かなり注目された本だったかが分かる。日本が列強入りできた理由について、一つには地理的に孤立していたことが幸いした。もう一つはモラルがあった。これは天皇を崇拝し国家に対する畏敬の念が強く、武士的気質が備わっており、規律と勇気が重視されていたからとある。2014/02/28
Garfield
6
過去読み本登録 ★★★★★★☆
(ま)
1
政治・経済・軍事の大国のパワーポリティックス史上巻 16世紀~第1次大戦まで2025/06/21
sa10b52
1
大帝国ができず各種勢力が分立した事実が逆説的に欧州を覇権国を生み出す地域に押し上げた。結局色々な局面でお金を調達できるかが大国を大国たらしめる要素で自由貿易を推める陣営が強いなと。もちろん地理的な要素もありはするが…。不死身のオーストリア、強いんか弱いんかわからないフランス、見掛け倒し感満載ロシア、実力派プロイセン、大洋の逆で力を蓄え続ける米国、島国で独特の覇を歩む英国など、一時期のヘタリアみたいに擬人化してみると面白い。下巻はいよいよ一次大戦集結から。本邦もどう説明されるか楽しみ。2023/10/27
Tetsuya Noguchi
1
上巻は、1500年~1918年の第一次世界大戦までの主にヨーロッパ諸国を中心とした国際政治史を描いている。大国のバランス・オブ・パワーにしめる経済力の相対的な差の重要性を一貫して指摘している。2019/03/30
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