感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koishikawa85
4
長らく積読だった本だが、今回通読した。犯人が村八分にあって随分いじめられた上での犯行のようにイメージしていたが、どうやらかなりの被害妄想の持ち主で、片っ端から逆恨みする男だったらしい。結核についてもどれだけ重かったのか怪しいものという。なかなか面白かった。2022/09/30
纏
3
「八つ墓村」のモデルとなった昭和13年5月に起きた大量殺人。岡山は津山市西加茂の部落に、22歳の都井睦雄という青年がいた。綿密な取材の上に書いた本書であろうが、犯人が遺した遺書と村人の証言に食い違いが多々ある為、真実はどうだったのかは最早判らない。でも、都井が正常な思考回路でなかったのは、いわずもがな。村に残る因習、結核に対する忌避。いやしかし、妻を寝取られて酒と肉で和解って・・・2014/07/13
キャリー
2
ここまでの犯行を企てるとは、一体どんな扱いを受けていたんだと思いながら読んだけど、読めば読むほど犯人の被害妄想&自業自得だった。2014/05/21
moga
1
横溝正史の「八つ墓村」のモデルとなった岡山県での殺人事件。このような狂気による犯行が実際にあったとは・・・。映像が残っていない時代の事件でよかったと思ってしまう。あまりに生々しい。2014/07/04
ふみ~
1
◆元々『龍臥亭事件』の元ネタを追うという試みから読んでみたのだけれども、分からないところを調べるにつれ謎と読んでみたい文献が更に拡散。収集がつかん。◆『龍臥亭事件』に書いてある事は大体此処からの引用。戦前の生活様式がありありと書かれた資料を紹介する貴重な一冊。用元に平井蒼太「大阪賤娼誌」があるけど、「浪速賤娼誌」か? ここはちょっと追加で調査。◆中に書いてある事の真偽についてはこちらが詳細に調査しているので、こちらも一読の価値ありかと。 http://flowmanagement.jp/wordpress2012/10/24