感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えか
46
この巻はなんといってもクックロビンである。『パタリロ』である。クックロビン音頭である。いやいや、やっぱりヴァン・ダインでしょ、という向きもあろうが、だれがこまどり ころしたの。という、谷川俊太郎の訳よりも♬〽︎だーれが殺した クックロビン。という節で覚えている人は多いに違いない。それどころか、出だしにパパンがパンと手拍子を打つ人や、あ、ソーレと合いの手を打つ人、ついでに、前屈みになり両手を前に出して踊りだす人までおろう。谷川俊太郎、魔夜峰央に敗北を喫する。この唄の最後の三枚目の堀内誠一さんの絵が美しい⇨2025/04/20
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
第3集は怖い詩が多いような…『 ゆうやけは ひつじかいのよろこび / パンチとジュディ / コールのおうさま / ぼくにはかわいい めんどりがいた / ひとりのおとこがしんだのさ / あたまのおかしいおとこがいたよ / もしうみがみんなひとつのうみだったら / マフェトのおじょうさん / くるったおとことくるったかみさん / バビロンまではなんマイル? / ちびのウィリー・ウィンキー / だれがこまどり ころしたの?/ キルケニーの ねこ二ひき / さんにんのちびのおばけおばけ →2021/04/23
7a
6
第3集は怖い詩が多い。幼い頃戦慄した「おかあさまがわたしをころした。おとうさまはわたしをたべてる(略)」もあった。でも最も好きなのは「かねもちになりたいひとは5時におきなきゃなりません。もうかねもちになってるひとは7時までねてていい。かねもちなんてがらじゃなければ11時までねてられる」2018/07/28
のん@絵本童話専門
3
谷川俊太郎さんが訳したマザーグースに、堀内誠一さんが挿絵を描いている。言葉も文化も違う中、韻たっぷりのマザーグースを訳すのに苦労されたそう。全5冊で、一冊につき30〜40ほどマザーグースの詩が入っている。原文が後ろに載っていて、ん?と思ったところや、どんな韻やリズムか知りたい詩にであったとき参照できるのが嬉しい。『よりぬきマザーグース』の方は詩の解説があり原文との対比をしやすいが、こちらの方は挿絵が大きく詩の内容を絵で把握でき、子供はこちらの方が面白みを見出せると思う。2023/05/19
adelita
3
「だれがこまどりころしたの」収録! 思わずクック・ロビン音頭を踊りそうになります。このうた、いつも「自白したスズメはそのままなの?」という気持ちになります。「わたしのゆみやで/ わたしがころした」付録と銘打たれた小冊子が挟み込まれているのが何か懐かしいような、胸躍るような。新書『マザー・グースの唄』の著者の寄稿、ミステリ作品での取り上げられ方の紹介やイギリス訪問記もあって、読み応え十分。1集とか2集にはなかったのかな。2019/12/16
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- 和書
- 八木重吉詩ときりえ