内容説明
1951年に極小ベアリング専門メーカーとして創業したミネベアは、新興の中小企業ゆえに、やむなく販路や労働力を海外に求めた。だが、国の垣根にとらわれないその経営手法は、くしくも今日希求されているグローバル経営の先駆的な役割を果たした。世界主要国に販売拠点数69カ所、生産拠点数35カ所、4万人の従業員の90%が現地人(非日本人)という世界最強精密部品メーカーの成長の軌跡を検証する。
目次
第1章 成長を支える海外生産体制(生産拠点はアジア;最初のアジア進出はシンガポール ほか)
第2章 グローバル企業へのステップ(販路を求め海外へ;和魂洋才の天才企業家、高橋高見 ほか)
第3章 世界最強の精密部品メーカーへ(現場第一主義で生産体制を強化;高性能の機械を導入しメンテナンスを徹底 ほか)
第4章 グローバル化・情報化時代の経営戦略(米国企業の経営革新;改革を迫られる日本的経営 ほか)
資料編(日本的経営の問題点(高橋社長「ハーバード・ビジネス・スクール講演」1986年4月15日)
高橋メモ(営業幹部の心得について) ほか)