出版社内容情報
恋人の体が石灰岩とともに微粉砕されたという手紙を軸に大正時代の厳しい労働状況を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラソル
9
切なさ漂う。短い中にも思いが詰まっていた。セメントに埋まった魂は固まってしまうのだろうか。手紙を送った女の悲しみが痛く、それを見てしまった男の苦しみも痛い。真梨幸子『お引っ越し』の中の『机』が、これをモチーフにしているとのこと。手紙を見付けて、あなたならさぁどうする?
雑食奈津子
5
青空文庫にて読了。現代ならば明るみになって当然の労災事故でも、時代が時代なら受け入れて生きるしかないつらさがまざまざと書かれてあった。2016/06/20
よっちゃん
3
近代社会に向かっていく中で今みたいな労働基準法の発想もなかった時代。資本家が莫大な利益を上げる下には労働者の犠牲がある。2017/04/22
komamono_rimi
3
DS文学全集ヨリ。2010/09/04
ぉっゅ
1
へべれけ。